作者


秋山とも子

内容紹介


はるちゃんは家族と羽田空港に向かいます。

はじめて一人で飛行機に乗って、沖縄のおじいちゃんおばあちゃんに会いに行くのです。

空港はおもしろい設備や人でいっぱい! 

著者ならではの徹底した観察にもとづく細かい描写が、子どもたちを楽しませてくれること間違いなし。

読むと旅に出たくなる一冊です。

担当編集者 より


本作は2017年ごろから取材を重ね、現地を繰り返したずねて細部を詰めていきました。

取材がほぼ終わり、年が明けたらいよいよ原画の制作に――というのが2019年末。新型コロナウイルスが本格的に流行し始める直前のことでした。

創作とはいえ、丁寧な取材を元に細部を大切にする著者にとって、現実の変容は無視できないことでした。

現実を絵本に落とし込むべきかどうかについて、著者と担当編集者とでよく話し合いました。

リアリティが失われることを危惧し、制作そのものが危ぶまれることもありました。

結果、著者は前向きに、「私たちが親しんできた日常を、こうあってほしい現実として絵本に描こう」という思い定めました。舞台はあえて取材時のまま描かれています。

子どもたちがはるちゃんのように、安心して空の旅を楽しめますように。

作者情報


秋山とも子(あきやまともこ)


1950年、東京都生まれ。女子美術大学絵画科卒業。フランス・ボルドー市立美術学校に留学後、絵本の制作をはじめる。絵本に『ただいまお仕事中』『町たんけん―はたらく人みつけた』『はるちゃん もうすぐ いちねんせい』(「こどものとも」2016年3月号、現在品切/以上、福音館書店)『はなび』(教育画劇)『雨をよぶ龍』(童心社)『お正月が やってくる』(ポプラ社)など多数。

書誌情報


読んであげるなら:5・6才から
自分で読むなら:―
定価:440円(税込)
ページ数:32ページ
サイズ:26×19cm
初版年月日:2022年03月01日
通巻:こどものとも 792号