作者


へんみあやか

内容紹介


ネズミのおまわりさんのところに、もち屋さんから電話がかかってきました。

「もしもし、大変です。もちが盗まれました」。

おまわりさんがただちに現場に駆けつけると、そこには何やら怪しい物体が。

中に隠れていたのは……? 

ネズミのおまわりさんとネズミのどろぼうが繰り広げる、ちょっととぼけた追走劇。明るいユーモアに満ちた一冊です。

担当編集者 より


 ネズミのおまわりさんが、ネズミの泥棒を追いかけるこの絵本。クライマックスは、それぞれがもちの車に乗り込んでカーチェイスを繰り広げる場面です。こんなヘンテコな設定、一体どうやって生まれたのでしょう?

 作者のへんみあやかさんに、このお話を思いついたきっかけをうかがいました。最初に考えたのは、面白い車を登場させること。そこで、車がふくらんで転がる話を作ろうと思い、そこから「もちの車」というアイディアが生まれたそうです。そして、おもちサイズの運転手ということで、主人公はネズミに……。ナンセンスなストーリーとは裏腹に、実は論理的に物語が練り上げられていました。

 その一方で、発想は自由で軽やか。こちらはへんみさんのデビュー作になるのですが、新しい才能による絵本をぜひお楽しみください。

作者情報


へんみあやか


1991年、福岡県古賀市生まれ。大学で保育士資格、幼稚園教諭免許を取得。トムズボックスワークショップで絵本を学ぶ。絵本の刊行は本作が初めて。

書誌情報


読んであげるなら:4才から
自分で読むなら:―
定価:440円(税込)
ページ数:28ページ
サイズ:26×19cm
初版年月日:2023年01月01日
通巻:こどものとも年中向き 442号