作者


澤口たまみ 文/山口哲司

内容紹介


一日の潮の満ち干を見せながら、“海がうごく”不思議を子どもたちに感じてもらおう、という絵本です。

海を主役に立てつつ、刻々と変化する空の色、海に生きる鳥や、磯の生き物たちの営み、釣り人や漁師さんの様子が描き込まれた、絵を見る楽しみにあふれた絵本です。

満ちては引き、引いては満ちる海と、そこで暮らす人や生き物の息遣いをどうぞお楽しみください。

編集担当者 より


 

一日の潮の満ち干を見せながら、“海がうごく”不思議を子どもたちに感じてもらおう、という絵本です。海を主役に立てつつ、刻々と変化する空の色、海に生きる鳥や、磯の生き物たちの営み、釣り人や漁師さんの様子を絵に盛り込み、満ちては引き、引いては満ちる海と、そこで暮らす人や生き物の営みを描きます。
手がけるのは、『たんぼに あおぞら みーつけた!』(「ちいさなかがくのとも」2018年5月号)でタッグを組んだ澤口たまみさんと山口哲司さんです。海が好きで、各地の海岸に足を運ばれていたという澤口さん。満ち引きの不思議を伝えながら、日本の原風景としての優しい海を子どもたちに届けたいと、波の音を表現する一字にもこだわって文章を考えてくださいました。澤口さんの文章を受けた山口さんは、時間とともにダイナミックに変化する海の姿を、美しい手書き染めの技法を駆使して表現してくださっています。
取材では、干満差が大きく、磯や砂浜、小さな漁港の様子などが見られる海岸を狙って、和歌山県や千葉県の海を訪れました。
海が遠くなったり近くなったりする不思議に、子どもたちが引き込まれてくれたら嬉しいです。

作者情報


澤口たまみ(さわぐちたまみ)


岩手県生まれ。岩手大学農学部で応用昆虫学を専攻、修士課程修了。著書に『虫のつぶやき聞こえたよ』(白水社)、絵本に『だんごむしの おうち』『どんぐりころころむし』『いもむしってね…』『わたしのこねこ』(以上、福音館書店)など。「ちいさなかがくのとも」で手がけた絵本に、『とんぼ とんぼ あかとんぼ』『あまがえる、のはらへ』『ようこそ ぼくの てのひらへ』『たんぼに あおぞら みーつけた!』『つっぴーちゅるる』『ふきの はのうえに』がある。岩手県在住。

山口哲司(やまぐちてつじ)


大阪府生まれ。季節感のある風景や動植物などを、風合いのある綿布に描く“手染め絵”の作品を制作・発表している。2013年、ボローニャ国際絵本原画展入選。広告、書籍、雑貨など幅広く活躍中。個展も多く開催している。絵本の仕事に、『たんぼに あおぞら みーつけた!』(ちいさなかがくのとも2018年5月号)、『ねこになりたい』『ふきだしくん』(以上、出版ワークス)がある。大阪府在住。

書誌情報


読んであげるなら:3才から
自分で読むなら:―
定価:440円(税込)
ページ数:24ページ
サイズ:2×2cm
初版年月日:2023年2月01日
通巻:ちいさなかがくのとも 251号