作者


イチンノロブ・ガンバートル 文/津田紀子 訳/バーサンスレン・ボロルマー

内容紹介


川が流れています。

「あれ、だれかいるみたい」。

よく見ると、魚たちが元気に泳いでいます。

花畑がひろがっています。

「あれ、だれかいるみたい」。

よく見ると、ウサギの親子が散歩しています。

他にも、木の枝にリスが、山の茂みにシカが隠れていました。

自然の中にいる動物を見つけるのが楽しい、かくれんぼの絵本です。

編集担当者 より


日本で活躍するモンゴル人作家夫妻が「こどものとも年少版」に初めて登場です。

ボロルマーさんは、オリジナリティーあふれる緻密な画風が特徴のひとつです。

今回、ガンバートルさんが年少の子どもたちに向けてその画風をいかしたアイデアと文章を考えてくださいました。

最初の場面では、細かく描かれた自然の中に動物が見え隠れし、ページをめくると、その動物がいきいきと姿を現します。

川から始まって、草原、林、山、空と、だんだん高い場所へ移っていく、そんな凝った演出もガンバートルさんによるものです。

モンゴルの自然の中で過ごす動物たちとのかくれんぼ遊びを、どうぞお楽しみください。

作者情報


イチンノロブ・ガンバートル(Ichinnorov Ganbaatar)


モンゴル文化芸術大学美術学部卒業、文教大学研究生修了。野間国際絵本原画コンクールで奨励賞を受賞。妻のボロルマーと共同で絵本を創作している。絵本に『おかあさんとわるいキツネ』『トヤのひっこし』『りゅうおうさまのたからもの』『モンゴル大草原800年』(以上、福音館書店)など。

津田紀子(つだのりこ)


早稲田大学卒業後、モンゴルでモンゴル語と児童文学を学ぶ。ウランバートル大学大学院修士課程修了。モンゴルの児童文学を紹介するほか、上記ガンバートルとボロルマーの共作の翻訳をつとめる。

バーサンスレン・ボロルマー(Baasansuren Bolormaa)


モンゴル文化芸術大学美術学部卒業、文教大学研究生修了。『ぼくのうちはゲル』(石風社)で野間国際絵本原画コンクールグランプリ、ボローニャ国際絵本原画展入選ほか受賞多数。絵本は、上記ガンバートルとの共作のほかに『モンゴルの黒い髪』(石風社)『お月さまにいるのはだあれ?』(文教大学出版事業部)など。

書誌情報


読んであげるなら:2才から
自分で読むなら:―
定価:440円(税込)
ページ数:24ページ
サイズ:21×20cm
初版年月日:2020年07月01日
通巻:こどものとも年少版520号