作者


原啓義 文・写真

内容紹介


こちらを見つめるつぶらな黒い瞳。

表紙にいる2匹のネズミは、東京の繁華街に棲むドブネズミです。

彼らは私たちの近くに棲んでいますが、その姿を見かけることはあまりないはず。

著者は何時間も街にたたずみ、カラスに襲われる劇的な瞬間やどこかユーモラスなしぐさなど、驚くような写真を撮影しました。

意外と知らないネズミの世界、ちょっとのぞいてみませんか。

担当編集者 より


丸ごと一冊ドブネズミの写真集です。

ニコンサロンでかわいらしいネズミの写真(裏表紙に掲載しています)を見たとき、それが銀座の歩道の植え込みから顔を出したドブネズミだとは思いませんでした。

ドブネズミと聞くとぎょっとしますが、著者の原啓義さんが撮影する彼らの姿は非常にコミカル。

絵本や物語の主人公にネズミが多いのも納得です。

ネズミは私たちのすぐそばに棲んでいる生き物ですが、駆除の方法についての情報は多い反面、その生態について書かれた本はこれまでほとんどありませんでした。

街に生きるネズミは私たちにとって厄介者ですが、彼らを野生動物として見たとき、人間の理屈とはまた違う世界があることに気づかされます。

知っているようで知らない世界は、まだたくさんあるのです。

作者情報


原啓義(はらひろよし)


会社員の傍ら、動物好きが高じて写真家として活動。現在は、もっぱら街のネズミを被写体としている。2017年、2019年にニコンサロン銀座と大阪で街ネズミの写真展を開催。

書誌情報


読んであげるなら:―
自分で読むなら:小学中学年から
定価:770円(税込)
ページ数:40ページ
サイズ:25×20cm
初版年月日:2020年07月01日
通巻:たくさんのふしぎ 424号