作者


オスターグレン晴子 文/エヴァ・エリクソン

内容紹介


リサは保育園でクリスマスに飾るクッキーを作りました。

早くママに見せたいけれど、お迎えにくるはずのおじいちゃんはなかなか現れません。

「まだかな おじいちゃん」。

家に帰ると、ママとパパはまだ帰っていません。

ママたち「まだかな」。

ある日のリサがいろいろなことを“待つ”姿が、クリスマス前の情景とともに温かく描きだされます。

編集担当者 より


1日の中で子どもが待つ時間は、案外とたくさんあるもの。

リサが「まだかな まだかな」と待つ姿に、自分を重ねてこの絵本を読む子も多いのではないでしょうか。

文章のオスターグレンさんは、お子さんが小さかった頃、ご家族でスウェーデンにお住まいでした。

アドベントの時期になると、人々がお菓子を作ったり部屋を飾り付けたりして、ゆったりと楽しみながらクリスマスを待つ様子に、日本の師走の慌しい雰囲気とのギャップを感じ、カルチャーショックを受けたそうです。

作者のお二人は「こいぬのポンテ」シリーズをきっかけに、親交を深めていらっしゃいます。

絵のエリクソンさんは、オスターグレンさんのこの作品に対する思いを受け、子どもが何かを楽しみに待つ気持ちを、クリスマスを待つ雰囲気の中で、色彩豊かに温かく描きだしてくださいました。

どうぞお楽しみください。

作者情報


オスターグレン晴子(Östergren Haruko)


新聞社勤務を経て、フリーの通訳、翻訳家となる。エリクソン氏との作品に『くんくん ふんふん』などの「こいぬのポンテ」シリーズがある。訳書に『サリー・ジョーンズの伝説』(以上、福音館書店)『ムーミン谷のクリスマス』(徳間書店)など。東京在住。

エヴァ・エリクソン(Eriksson Eva)


スウェーデンを代表する絵本作家。「こいぬのポンテ」のシリーズの他、たくさんの絵本や児童書のイラストを描いている。日本で手に入る作品に『おじいちゃんがおばけになったわけ』(あすなろ書房)『遊んで遊んで リンドグレーンの子ども時代』(岩波書店)などがある。ストックホルム在住。

書誌情報


読んであげるなら:2才から
自分で読むなら:―
定価:440円(税込)
ページ数:24ページ
サイズ:21×20cm
初版年月日:2020年12月01日
通巻:こどものとも年少版525号