作者


谷川夏樹

内容紹介


灯台って何をしているのか知っていますか? 

海にいくと見かける赤や白の塔、それに夜になると光り出すブイ。

あれは何かわかりますか? 

道路のない広い海でも、実は船の通り道や信号があるのです。

交通ルールは町中だけでなく、海の上でも守られています。

交通ルールが果たす役割と、それを守りながら航海をする様子を描きました。

編集担当者 より


海の底はプールみたいに平らではなく、でこぼこしたり急に浅くなったりします。

そんな場所に船が進むと座礁するかもしれません。

また水面を進む船は急に止まれないので、早いうちから回避行動をとらなければなりません。

そのため船が安全に航海するために、海には航路標識という交通信号があります。

真夜中に光る灯台もそのひとつですが、何もないように見える海にも、交通ルールがあり、航路があり、信号があるのです。

陸上での交通ルールを覚え始めた子どもたちに、海での交通ルールが果たす役割と、それを守る面白さを知ってもらえたらと思います。

制作にあたってはフェリー会社の協力を得て、瀬戸内海にある実際の航路を同行取材しました。

著者の谷川夏樹さんは独学で絵を学び、サラリーマンと画家の2足のわらじを履いています。

作者情報


谷川夏樹(たにがわなつき)


1976年生まれ、兵庫県在住。13歳から独学で油絵を描き始める。油彩・アクリル画の平面作品と平行して実物のコンテナを用いた作品など、海や船に関連したテーマで作家活動をしている。7月15日「内航船の日」の提唱者。主な著書に『コンテナくん』(小社刊)がある。「かもつせんのいちにち」(「かがくのとも」2018年3月号)は内航船業界による小学校への寄贈運動を巻き起こした。一連の作家活動で2018年に山縣勝見賞特別賞受賞。www.kontena.net

書誌情報


読んであげるなら:5・6才から
自分で読むなら:―
定価:440円(税込)
ページ数:28ページ
サイズ:25×23cm
初版年月日:2021年02月01日
通巻:かがくのとも 623号