作者


なみもとあや 文/どいかや

内容紹介


ある晴れた日、

てんとうむしくんは偶然出会ったかたつむりくんに「一緒に遊ぼうよ」と声をかけますが、

晴れの日が苦手なかたつむりくんは「また今後」と断ります。

次の日は雨。

今度は、かたつむりくんがてんとうむしくんを誘いますが、

雨の日が苦手なてんとうむしくんが断ります。

ふたりはいつになったら一緒に遊べるのでしょうか。

担当編集者 より


本作が絵本デビューとなるなみもとあやさんは、3人のお子さんを育てるお母さんです。

このお話は、夏の晴れた日の子どもたちとの遊びから生まれたそうです。

家の外壁にくっついていたカタツムリをそっと剥がしてじょうろで水をかけると、雨と勘違いしたカタツムリが殻から出てきたそうです。

子どもたちは「雨と間違って出てきてる~」「やっぱりカタツムリって雨が好きなんやなあ」と言って、濡れた地面を歩くカタツムリを楽しそうに眺めていたとのことです。

絵は、自然に囲まれた環境で暮らすどいかやさん。

庭の紫陽花やカタツムリを観察しながら丹念に描いてくださいました。

本作は、雨が好きなかたつむりくんと、晴れが好きなてんとうむしくんのごくシンプルなお話ですが、

「お互いの違いを認め合ったうえで共存するしあわせ」や「喜びを分かち合うしあわせ」をしっかり伝えてくれます。

作者情報


なみもとあや


京都市生まれ。信州大学教育学部卒業。英国に留学後、英国学術系出版社(日本支社)に勤務。現在は大阪でライターとして活動。童話「会いにいかなくちゃ」(2017年11月号)をはじめ「母の友」での童話発表は多数。2014年12月号では祖母の戦争体験記「引き揚げ、それは逃避行」を発表。2男1女の母。

どいかや


東京都生まれ。代表作に「チリとチリリ」シリーズ(アリス館)。絵本に『ねこのニャンルー』『ハーニャの庭で』(偕成社)など多数。『アイヌのむかしばなし ひまなこなべ』(文・ 萱野茂/あすなろ書房)で第64回産経児童出版文化賞 産経新聞社賞を受賞。エッセイに『ちっぽけ村に、ねこ10ぴきと。絵本作家の森ぐらし』(白泉社)など。

書誌情報


読んであげるなら:4才から
自分で読むなら:―
定価:440円(税込)
ページ数:28ページ
サイズ:26×19cm
初版年月日:2021年0月01日
通巻:こどものとも年中向き 号