作者
尾崎玄一郎、尾崎由紀奈 作
内容紹介
「まっかっかふね ざぶんざぶん/だいすきなのさ あかいいろ」
まっかっかふねは赤い色が大好き。
赤い色のものを探して、ざぶんざぶんと波間を進みます。
最初にたどりついた島で赤い実を見つけたまっかっかふねは、「あか~い!」と煙を上げておおよろこび。
行く先々の島で赤いものを見つけられるでしょうか?
ユニークな船の冒険を描きます。

担当編集者 より
作者のおひとり尾崎玄一郎さんは赤がお好きです。打ち合わせでも赤いTシャツを着ていらっしゃることが多く、気が付けばスニーカーにも赤が……。絵本の主人公「まっかっかふね」には、そんな玄一郎さんの個性と感性が色濃く反映されています。リズミカルな文章にのって、物語はテンポよく進みます。赤に出合ったときの興奮、見つからないときのがっかり――くるくると表情を変えるまっかっかふねに気持ちを重ねて楽しめる作品です。ペンと水彩で表現された迫力ある絵本の世界に入り込んで、「はっけーん」「あか~い」と声を合わせてもらえたらと思います。
色は不思議です。一口に赤と言っても多様な赤がありますし、どのような赤を感じるかも人それぞれ。もちろん、青や紫や黄色が好きな子もいるはず。ひとりひとりに自分だけの大好きな色があるって、すてきなことだと思います。本を楽しんだ子どもたちに、それぞれの好きな色を教えてもらえたらうれしいですね。
作者情報
尾崎玄一郎(おざきげんいちろう)
東京都生まれ。東京藝術大学美術研究科修士課程油画修了。現代美術や絵本制作のかたわら、絵画教室で授業を行う。絵画教室OZ代表。絵本に『おしいれじいさん』『たこぼうのツーリング』『きっさ すなどーひー』『きしゃのゆ』『ぞろ ぞろぞろ』『かばんばん』(以上福音館書店)『ちかてつ てっちゃん』(岩崎書店)『おなおしやのミケばあちゃん』『おにろうのおつかい』(ともに偕成社)『かくれんぼ』『こまいぬ ぼしゅうちゅう』(ともにチャイルド本社)がある。東京都在住。
尾崎由紀奈(おざきゆきな)
神奈川県生まれ。東京藝術大学美術研究科修士課程日本画修了。2005年より尾崎玄一郎とのユニットで絵本制作を始める。
書誌情報
読んであげるなら | :2才から |
自分で読むなら | :― |
定価 | :440円(税込) |
ページ数 | :24ページ |
サイズ | :21×20cm |
初版年月日 | :2023年09月01日 |
通巻 | :こどものとも年少版 558号 |