作者
せなけいこ 作
内容紹介
ねこが好きな女の子。白、黒、トラ、ミケ、ブチのこねこたちといっしょに遊ぼうと抱っこしたら、「ぎゃあー」と鳴いて腕から逃げだしてしまいました。
いそいで駆けていくこねこたちは、どこへいくのでしょう……?
たどりついた先で待っていたのは、お母さんねこでした。
こねこたちは、にゃんにゃんにゃんと嬉しそうにおっぱいを飲みます。
かわいらしいねこたちが、あたたかみのある貼り絵で表現された絵本です。
担当編集者 より
『にゃん にゃん』は、当時2歳だった姪っ子さんに絵本をつくってあげたいと考えてできた作品です。
きっかけは、せなさんが読んでいた雑誌のねこの絵を気に入った姪っ子さんが、ひとりでそこを開いて「にゃんにゃん」と言って笑いながら何度でもくり返して喜んでいるのを見て、ねこの絵本を作ることに決めたそうです。
ところが、せなさんは、ねこにあまり縁がなかったそうで、初めて本当のねこに取り組むために、絵本や写真集を集め、道で会ったねこを一生懸命観察し、ねこ好きの人に話を聞いたり、愛猫の写真を借りたり、苦心惨憺だったと振りかえっています。
せなさんが描く元気いっぱいなこねこたちの絵本です。ねこが好きな読者だけでなく、多くの子どもたちに読んでもらえたらうれしいです。
余談ですが、「いやだいやだの絵本」シリーズや「あーんあんの絵本」シリーズなど、せなさんは、息子さんと娘さんの子育ての中から、絵本のアイデアをふくらませるそうで、家では、息子さんが娘さんに向かって「いい子にしてないと、またママに本にされちゃいますよ!」と言うくらいだったそうです。
作者情報
せなけいこ
1931年、東京都生まれ。モダンな画風で知られた童画家、武井武雄に師事して絵を学ぶ。1969年「いやだいやだの絵本」シリーズで絵本作家デビュー。翌年、同シリーズでサンケイ児童文化出版賞を受賞。一目でせな作品だと分かる貼り絵と、独特の世界観で多くの作品を発表。絵本に『あーんあんの絵本」シリーズ(以上、福音館書店)『めがねうさぎ』『おばけのてんぷら』(ともにポプラ社)など多数。他に紙芝居など幅広い分野でも活躍。児童出版美術家連盟会員。神奈川県在住。
書誌情報
読んであげるなら | :2才から |
自分で読むなら | :― |
定価 | :440円(税込) |
ページ数 | :24ページ |
サイズ | :21×20cm |
初版年月日 | :1977年11月01日(こどものとも年少版) |
通巻 | :− |
※「こどものともセレクション」・「えほんのいりぐち」は、一般の書店では販売しておりません。園で申し込みチラシが配られた場合や、園から案内があった場合のみ、ご購入が可能です。ご理解のほど、よろしくお願いいたします。