作者


クリハラタカシ 文・絵/三土たつお ゲスト講師

内容紹介


ある日、太郎は公園に行く途中、自分に名前をつけてほしいという変なネコに出会います。

適当に名前をつけようとする太郎に、ネコは憤慨。

「名前のチカラ」を説明しはじめて……? 

もしこの世に「名前」がなかったら、どうなるでしょう? 

言葉と名詞、それから世界の見え方について、ネコと太郎と一緒に考えてみませんか。

担当編集者 より


「名前」といっても、「人名」の話ではありません。何かの名前、名詞についてのお話です。
もし名前がなかったら、あるものについて、どうやって話せばいいでしょう。そんな問いかけからこの本は始まります。
考え始めると、とても難しい事柄ですが、この本では何かの答えを提示したり、すごく目新しい、誰も知らなかった新事実をお伝えするものではありません。
前半は、名前の持つさまざまな性質を対話形式で伝えます。後半では、街角のいろいろな物の名前を採集している三土たつおさんが登場し、「何もないように見える場所」にも、名前を知っている人が見ればたくさんのものがあることに気づかせてくれます。
あまりにも当たり前すぎて気がつかない「名前のチカラ」について、肩の力を抜いて思いを馳せてみようよ、という本です。

作者情報


クリハラタカシ(くりはらたかし)


1977年東京都生まれ。マンガ、絵本、イラストレーションなどを制作。主な著書に『冬のUFO・夏の怪獣【新版】』(ナナロク社)、『ゲナポッポ』(白泉社)、『ぱたぱたするするがしーん』(こどものとも年中向き/福音館書店)などがある。2022年11月に『日曜日のはじめちゃん』(福音館書店)、2023年1月に『コロンペクのいっしゅうかん(仮題)』(福音館書店)を発売予定。

三土たつお(みつちたつお)


1976年茨城県生まれ。街歩き好き。『凹凸を楽しむ 東京「スリバチ」地形散歩』(洋泉社)などに寄稿。著書に『街角図鑑』『街角図鑑 街と境界編』(実業之日本社)がある。

書誌情報


読んであげるなら:―
自分で読むなら:小学中学年から
定価:770円(税込)
ページ数:32ページ
サイズ:25×20cm
初版年月日:2022年12月01日
通巻:たくさんのふしぎ 453号