作者
森洋子 作
内容紹介
雨つづきで外に遊びに行けず、積み木にも折り紙にも飽きてしまったあっちゃんは、椅子や扇風機、傘などでヘリコプターを作ります。
あっちゃんが乗り込むと、
ハンガーとおたまが操縦桿に、目覚まし時計が計器に変身し、
ヘリコプターは飛び立って、
押し入れの洞窟、お風呂場の滝、洗濯物のジャングル……と、
家の中をあちこち旅します。
担当編集者 より
あっちゃんが身近なものでへリコプターを作ったように、家の中に秘密基地のようなものを作って遊んだ思い出を持つかたは多いのではないでしょうか。
机の下や押し入れの中など手作りの秘密基地で、空想の世界を存分にたのしんだことでしょう。
編集担当は、家じゅうの傘でテントのような大きな家を作り、柱(傘の柄)だらけの中でおやつを食べたことを、今でも鮮やかに憶えています。
昨年の春以来、これまでとは違った生活がつづいています。日々の暮らしでいろいろな制限が生じていますが、空想の世界は自由です。
どんな場所へも自由に行けます。
こんな時期だからこそ、よりいっそう、あっちゃんと一緒に冒険をたのしんでいただけたらうれしいです。空想の世界で自由にたのしめる絵本の良さを、あらためて感じさせてくれる1冊です。
作者情報
森洋子(もりようこ)
1959年、東京生まれ。東京藝術大学美術学部絵画科卒業。同大学院修了。絵本に『まよなかのゆきだるま』(こどものとも絵本)『おるすばん』(「こどものとも」2013年2月号)『さがしもの』(「同」2015年10月号)『おまつり』(「同」2017年9月号)『かえりみち』(トランスビュー)『ぼくらのひみつけんきゅうじょ』(PHP研究所)『空想化石はくぶつかん』(学校法人城西大学出版会)『月の見ていたこと』(書肆森洋子)などがある。
書誌情報
読んであげるなら | :5・6才から |
自分で読むなら | :― |
定価 | :440円(税込) |
ページ数 | :32ページ |
サイズ | :26×19cm |
初版年月日 | :2021年06月01日 |
通巻 | :こどものとも 783号 |