作者
内容紹介
川の中に、きれいな石ころ見つけたよ。
黒い石、ごまつぶ模様、真っ赤で宝石みたいな石・・・・・・。
でも家に持ち帰ったら、石が乾いて色や模様がぼんやりしちゃった。
石ころたちに元気になってもらうには、どうしたらいいだろう?
何の変哲もない石でも、水に濡らすと生き生きとした表情が現れます。
石ころの姿が変わる魔法のような体験を、ぜひお手元で。
編集担当者 より
どこでもいくらでも出会うことができる石ころ。
よく見ると、どれもひとつひとつ違った美しさを持っています。
とくに水に濡れたとき、石ころの持つそれぞれの色や模様はよりくっきりと現れて、宝石のようにきらきら光って見えます。
自分のてのひらで石ころの姿が鮮やかに変わっていくのは、まるで魔法のような体験です。
文章を書いてくださったのは、『ときめく小鳥図鑑』『小鳥草子コトリノソウシ』(ともに山と渓谷社)で、自然を愛する気持ちを瑞々しい言葉で綴られた中村文さんです。
幼い頃に石を拾った感覚を取材で確かめながら、石ころに愛着を持つ幼い子の心情を、丁寧に言葉にしてくださいました。
絵を描いてくださったのは、『かめかめたいそう』『おしりじまん』で、かめの甲羅や動物たちのおしりの質感を見事に描き分けられた齋藤槙さん。
中村さんの拾われた石ころを手元に置きながら、濡れたところも乾いたところも、美しく絵にしてくださいました。
そのあたりに落ちている石でも、濡れたときと乾いたときとでは見え方がまるで違うこと、そして、水の中に留めておけば、美しい石ころをいつまでも眺めていられること――
これらの発見を、石ころを拾う楽しみとあわせて届けます。
子どもたちが、ますます石ころを好きになってくれたら嬉しいです。
作者情報
中村文(なかむらふみ)
同志社大学文学部英文学科卒業。幼少期から十代のほとんどをヨーロッパで過ごし、豊かな自然に親しむ。大学卒業後、会社勤めを経て、花や小鳥をテーマに執筆活動を始める。著書に『ときめく小鳥図鑑』『ときめく花図鑑』『小鳥草子 コトリノソウシ』(いずれも山と溪谷社)などがあり、絵本の仕事は今回が初めて。大阪府在住。
齋藤槙(さいとうまき)
武蔵野美術大学造形学部日本画学科卒業。絵本に『ぺんぎんたいそう』『ながーい はなで なにするの?』(ともに福音館書店)、「こどものとも0.1.2.」に『かめかめたいそう』(2021年5月号)、「かがくのとも」に『すいぞくかんの おいしゃさん』(2018年8月号)、「たくさんのふしぎ」に『虹色いきもの図鑑』(2014年1月号)、「ちいさなかがくのとも」に『ちいさな うみの かくれんぼ』(2013年5月号)『さくよ さくよ』(2016年8月号)『おしりじまん』(2018年9月号)がある。東京都在住。
書誌情報
読んであげるなら | :3才から |
自分で読むなら | :― |
定価 | :440円(税込) |
ページ数 | :24ページ |
サイズ | :23×20cm |
初版年月日 | :2020年10月01日 |
通巻 | :ちいさなかがくのとも 235号 |