作者


小松義夫 文・写真

内容紹介


表紙でも紹介するインドネシアの家は、床下の木材がわざとゆるやかに組まれ、地震が来てもこわれない作りになっています。

嵐や洪水、大雪やネズミ、疫病など、様々な害から暮らしをまもるため、人間はユニークな形の家を作ってきました。

世界各地をめぐり、その土地の自然環境に合わせて工夫された家の数々を紹介します。

担当編集者 より


 

著者の小松義夫さんは、もう40年近く世界じゅうを訪ね歩き、様々な家とそこでの人の暮らしを撮影してきた写真家です。

前作『家をかざる』では、そうした家々の中から、きれいに飾りたてた各地の家を紹介し、「人はただ実用だけでは生きていけないのではないか、飾らなければ」という心境に至ったのでした。

今回は家や町を守るための工夫の数々を見ていきます。

人びとは昔から、地震などの災害や海賊などの外敵から、懸命に家を守ってきました。

家を守るためのいろいろなしくみをじっくり見ていくと、「家をまもる」とは、家族との暮らしをまもることなのだということがわかってきます。

ユニークな形の家を見ていきながら、世界各地の地理や歴史にもふれる絵本が生まれました。

作者情報


小松義夫(こまつよしお)


 1945年生まれ。東京総合写真専門学校で学ぶ。毎年企業カレンダー「地球・SUMAI」制作に関わり約35年経つ。主な著書に、『ブータン』『エジプト』「セネガル」(偕成社)、「Built by Hand」「HUNANKIND」(Gibbs Smith Publisher,USA)、「Wounderful Houses Around The World」Shelter Publications,USA,『地球生活記』(産経児童出版文化賞受賞)『地球人記』『世界あちこちゆかいな家めぐり』(いずれも福音館書店)。ほかに「たくさんのふしぎ」で『世界の子ども きょうから友だち』『土の家』『家をかざる』(以上、福音館書店、現在品切)のほか、「世界の不思議な家を訪ねて」(角川書店)、「僕の家は世界遺産」(白水社)、「人と出会う場所 世界の市場」(アリス館)などがある。

書誌情報


読んであげるなら:―
自分で読むなら:小学中学年から
定価:770円(税込)
ページ数:40ページ
サイズ:25×20cm
初版年月日:2022年4月01日
通巻:たくさんのふしぎ 445号