作者
内容紹介
ヘリコプターは、上下左右、自由自在に飛ぶことができる乗り物です。
その秘密は、機体のてっぺんで回っているつばさにあり!
でもそれだけだと、機体はつばさが回る方向と反対に回り出してしまいます。
そうならないために、いろんな仕組みがあるのです。
この本ではそうした機体の話や、回転するつばさで人類が飛べるようになった歴史、ドローンなどを紹介します。

担当編集者 より
ヘリコプターといえば、機体のてっぺんでぐるぐる回る大きなつばさをイメージする人も多いかもしれません。
でもこのつばさだけを回した場合、機体はつばさと反対方向に回ろうとして、機体とつばさはバラバラになってしまいます。そうならないための仕組み、また自由自在に飛び回るための仕組みが、ヘリコプターにはたくさんあるのです。
またヘリコプターは、両手両足を使って操縦します。ホバリングという、その場でとどまり続ける操作は、飛行機にはマネのできないヘリコプターだけの飛び方です。その操作は難しいとされますが、この本を読めば、なぜ難しいのかがわかるでしょう。
レオナルド・ダ・ヴィンチが、回転するつばさのスケッチを描いてから約500年の時を経て、今のヘリコプターの原型となる機体が生まれました。その歴史も簡単に触れながら、最新のドローンについても仕組みを紹介しています。
文章は、JAXAで長年ヘリコプターの研究に従事された齊藤茂さんが、絵はドクターヘリの運航業務に携わる山本瑞樹さんが手がけました。ヘリコプターの魅力をよく知る著者たちの一冊を、ぜひ乗り物好きのお子さんに!
作者情報
齊藤茂(さいとうしげる)
1952年埼玉県生まれ、工学博士。東京大学工学部航空学科卒業後、米国NASA Ames研究所にてヘリコプターの振動軽減の研究に従事。帰国後、東京大学工学部航空学科の助手を経て、航空宇宙技術研究所(現JAXA)に入所。主にヘリコプターの空力性能、飛行力学、制御技術に関し、計算流体力学(CFD)技術を駆使した理論解析研究および風洞を用いた実験的研究に従事。また日本航空宇宙学会や日本ヘリコプター協会また大学などでの講演活動を通じて回転翼機の普及に尽力。
山本瑞樹(やまもとみずき)
1974年、北海道旭川市生まれ。旭川実業高校を卒業後、東京消防庁特別救助隊などに従事。現在朝日航洋株式会社でドクターヘリのCS(出動時、関係機関と調整したりドクターヘリと無線交信をする)などを担当する。日本航空医療学会評議員。子どものころから飛行機やヘリコプターが大好き。中学生時代ウイーン在住をきっかけに絵画好きになった。イラストは独学。
書誌情報
読んであげるなら | :― |
自分で読むなら | :小学中学年から |
定価 | :770円(税込) |
ページ数 | :32ページ |
サイズ | :25×20cm |
初版年月日 | :2023年1月01日 |
通巻 | :たくさんのふしぎ 454号 |