作者
よしだるみ 作
内容紹介
初めてのそりすべり。
雪の坂をのぼって、上からすべるよ。
ようし、いくぞ……と思ったら、あれ、そりがまっすぐ進まない。
こうしたらいい? ああしたらいい?
いろいろ試して、さあ今度こそ!
そりがシューッとすべりだすと、速い速い。耳元でびゅうびゅう風の音、ほっぺたが冷たい!
すべる疾走感、舞い散る雪しぶき……
そり遊びを全身で楽しむ絵本です。
編集担当者 より
冬の雪遊びには楽しいものがいくつもありますが、中でも子どもに人気のある“そり”。幼い子が自分で滑れる楽しい“乗り物”です。滑っていく爽快感に加えて、そり越しに伝わってくる雪面の感触、舞い散る雪しぶき……冬を全身で味わえるのも、そり滑りの大きな魅力です。
手がけてくださったのは『あめあがりの しゃぼんだま』(「ちいさなかがくのとも」2019年6月号)で、夢のように美しいしゃぼんだまを飛ばしてくださったよしだるみさんです。そりの楽しさを体感するために、滋賀県琵琶湖周辺のそりゲレンデで取材しました。体を動かすことは大好きでも、乗り物の操縦は苦手というよしださん。ゲレンデで出会った幼い子どもたちに教えてもらいながら、「そりなら私にも乗れる!」と、何度も何度も喜んで滑ってくださいました。
板の上にクレヨンで描かれた絵から、そりの疾走感や頬に受ける風や雪の冷たさが伝わってきます。この冬、絵本で、そして実際に雪の上で、そり滑りを楽しんでいただけたら!
作者情報
よしだるみ
1983年東京都生まれ。幼少期をニューヨークで過ごす。青山学院女子短期大学芸術学科卒業後、京都に移住したのを機に改めて絵を描き始める。中国武術の講師を務めながら、東京・京都を中心に絵画作品を発表している。絵本に『あかりちゃんのつうがくろ』(うるしばら ともよし 文)『はじめてのほんやさん』(ともに、垣内出版)、『あめあがりの しゃぼんだま』(ちいさなかがくのとも2019年6月号)、『いつかは ぼくも』『わたしは いつも』『いつも となりで』(以上、国土社)がある。京都府在住。
書誌情報
読んであげるなら | :3才から |
自分で読むなら | :― |
定価 | :440円(税込) |
ページ数 | :24ページ |
サイズ | :2×2cm |
初版年月日 | :2023年1月01日 |
通巻 | :ちいさなかがくのとも 250号 |