作者
中野明美 文/ささめやゆき 絵
内容紹介
はるくんがガラガラを鳴らすと、タヌキがタンブリンを叩いてやってきました。
はるくんとタヌキが一緒に演奏していると、今度はトラがラッパを吹きながらやってきました。
楽しい音色に誘われて、カンガルーも、シマウマも、楽器を持ってやってきます。
最後はみんなで演奏です。
動物たちと一緒に奏でる楽器の音が楽しい絵本です。

編集担当者 より
ガラガラの軽快な音にはじまり、動物たちが鳴らす楽器の音は、耳で聞いて声に出して楽しい擬音ばかりです。「タヌキが タンブリン たたいて」など韻をふんだ言葉も心地よく、リズムに乗って、お子さんと楽しんでくださるとうれしいです。
この絵本は、文章の中野明美さんが、お孫さんとたくさんの音を鳴らして遊んだことをきっかけにうまれました。家族みんなで集まって、それぞれ思い思いに音を鳴らす――そんな幸福な時間が、一緒に演奏することの楽しさを描いたこの作品につながったのでしょうね。
音を奏でる姿をのびやかに描いてくださったのは、ささめやゆきさん。はるくんと動物たちは、踊っているかのような生き生きとした魅力にあふれています。
どうぞ一緒に音を奏でるような気分で、心ゆくまでお楽しみください。
作者情報
中野明美(なかのあけみ)
1960年、兵庫県但馬生まれ。短大で児童文学作家の今江祥智氏に出会い創作への夢を抱く。卒業後、幼稚園に勤務。出産育児を機に退職し自宅で家庭文庫を開く。その後、幼児教室、保育園、認定こども園で保育にかかわりながら創作に励む。絵本に『もぐもぐ がじがじ』がある。鳥取市在住。
ささめやゆき
1943年、東京生まれ。『ガドルフの百合』(偕成社)で小学館絵画賞受賞。絵本に『ぽぽんぴ ぽんぽん』『おとうさんは、いま』『眠り猫』『ひとりぼっちのけいとだま』(「こどものとも年少版」2021年11月号/以上、福音館書店)、著書に『ほんとうらしく うそらしく』(筑摩書房)など多数。鎌倉市在住。
書誌情報
読んであげるなら | :0才から |
自分で読むなら | :― |
定価 | :440円(税込) |
ページ数 | :22ページ |
サイズ | :20×19cm |
初版年月日 | :2023年03月01日 |
通巻 | :こどものとも0.1.2. 336号 |