作者
林原玉枝 文/及川賢治 絵
内容紹介
大工さんの道具箱に入っている、働きもののはりがねくん。
ある日、大工さんに置いて行かれたことに怒って「ぼく、いつだって やくにたつはずだ」とひとりで出かけることにしました。
誰かの役に立ちたいはりがねくんは、行く先々で困っている人を見かけては、ばねに変身したり、ハンガーに変身したりして、変幻自在の大活躍を見せてくれます。

担当編集者 より
大工さんに置いてきぼりにされたことに怒って「ぼく、いつだって やくにたつはずだ」と外の世界へ飛び出したはりがねくん。「だれかの役に立ちたい」というまっすぐな気持ちのみずみずしさと、しなやかに姿形を変えながら前へ前へと進んでいくたくましさにあふれたお話です。
1本の針金を、こんなにも表情豊かで魅力的な主人公に描いてくださったのは、100%ORANGEとしてもご活躍の及川賢治さん。エスプリの効いた絵巻物のような、すてきな絵本にしてくださいました。
進級して、おにいさん・おねえさんとして張り切っている子どもたちが、はりがねくんに気持ちを重ねて、だれかの役に立つ喜びや誇らしさに共感してくれたらうれしいです。
作者情報
林原玉枝(はやしばらたまえ)
1948年、広島県尾道市生まれ。1991年に、絵本『おばあさんのすーぷ』(女子パウロ会)で、第1回けんぶち絵本の里大賞を受賞。おもな作品に、『森のお店やさん』(アリス館)、『森のおくの小さな物語』(冨山房インターナショナル)、『草のふえを ならしたら』(福音館書店)などがある。広島県在住。
及川賢治(おいかわけんじ)
多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒。竹内繭子とともに100%ORANGEとしてイラストレーション、デザイン、広告など幅広く活躍中。絵本に『せっけんとけしごむ』(「こどものとも」2022年1月号)『ちゃぷちゃぷ ぷーん』『ぶぅさんのブー』(以上、福音館書店)『まるさんかくぞう』(文溪堂)など。
書誌情報
読んであげるなら | :5・6才から |
自分で読むなら | :― |
定価 | :440円(税込) |
ページ数 | :32ページ |
サイズ | :26×19cm |
初版年月日 | :2023年05月01日 |
通巻 | :こどものとも 806号 |