作者


山田ゆみ子

内容紹介


なあちゃんは身の回りのものを手のひらでなでるのが大好き。

くまのぬいぐるみをなでてみると、ふわふわしています。

つるつるのボールは、なでているうちにつるーん、ころころころ……。

ほわほわのねこちゃんは、しっぽでなで返してきました。

なあちゃんは今度はお母さんに手を伸ばします。

お母さんのほっぺは、どんなかな? 触れるよろこびを温かく描きます。

編集担当者 より


頭や頬をなでられて育った赤ちゃんも、少し大きくなると今度は自分がなでてあげたいと思うようです。絵本の「なあちゃん」のように、人形をなでてあげたり、小さい動物に手を伸ばしたりする姿をよく見ます。好奇心はもちろん、なでてもらって自分が感じたうれしさを、相手にも分けてあげたいと思うのでしょうね。
なでるのはかわいがる時だけではありません。熱があったり、おなかの痛い時、手が冷たい時、泣きじゃくっている時。手のひらで触れ、やわらかさと温かさを分かち合うことで、大丈夫、安心して、大切だよの気持ちは、言葉よりも伝わるように思います。
そんな「なでる」をテーマにした絵本です。触れるよろこびと、なでた相手が反応を返してくれる楽しさを、山田ゆみ子さんが色鉛筆と水彩絵具を使ったやさしいタッチで描き出してくださいました。

作者情報


山田ゆみ子(やまだゆみこ)


1948年、新潟県生まれ。東京学芸大学美術科卒。絵本に『くーちゃんの くった』(「こどものとも0.1.2.」2019年10月号)『まっかだね』(「同」2011年10月号)『かみっこさん』(「こどものとも年少版」2016年12月号)『ちいさな か』(「同」2005年8月号)『きょうのさんぽは そらあるき』(「こどものとも年中向き」2014年2月号)『ゆうちゃんのたこやきパーティー』(「同」2009年12月号)『いちばの どじょう』(「同」2006年8月号)『おでんおんせん』(「同」2003年2月号、以上福音館書店)など。児童文学同人誌「つのぶえ」同人。金沢市在住。

書誌情報


読んであげるなら:0才から
自分で読むなら:―
定価:440円(税込)
ページ数:22ページ
サイズ:20×19cm
初版年月日:2022年10月01日
通巻:こどものとも0.1.2. 331号