作者


飯野まき

内容紹介


わたし、おばあちゃんの畑でとうもろこしをとるの。

でも目の前の畑は葉っぱだらけ。

とうもろこしはどこ?――

主人公のなっちゃんが初めての収穫に挑戦する物語です。

おいしいとうもろこしの目印は“茶色いもしゃもしゃ”だよとおばあちゃんに教えてもらって、いざ畑の中へ。

でてこいでてこい、茶色いもしゃもしゃ。

でてこい、おいしいとうもろこし!

編集担当者 より


 

『わたしの だいこん』(「ちいさなかがくのとも」2019年11月号)で大根の収穫を描いた絵本作家の飯野まきさんが、とうもろこしの収穫を描かれます。
 とうもろこしは子どもの目の高さに実を付け、素手で収穫できます。刃物を使わず安全なだけでなく、収穫の瞬間の「ぼきっ」という手応えに「自分で穫った!」という喜びが溢れます。作者の飯野さんは様々な野菜を収穫したうえで、「幼い子にはとうもろこし!」と、絵本の題材を決められました。
 とうもろこしは背丈が1~2mもある大きな植物。ジャングル探検気分で畑に入り、「もしゃもしゃ」(通称、ヒゲ)を頼りに実を見つけ、ぼきっと折り取り、皮をむいて……やっと、おなじみの黄色い粒に出会えます。主人公と一緒にその過程を楽しんでいただけたら嬉しいです。
 ところでヒゲの正体をご存知ですか? じつはヒゲはめしべで、「受粉したヒゲの数=とうもろこしの粒の数」なのですって! 
 なお飯野さんご出身の北海道は、日本一のとうもろこし生産地。全国の生産地には収穫を体験させてくれる畑も多いので、ぜひやってみてください。自分で収穫したとうもろこしは、きっと格別ですよ!

作者情報


飯野まき(いいのまき)


1975年、北海道函館市生まれ。多摩美術大学絵画科日本画専攻卒業。絵本作家。絵本に『パパ、かばになる』(安江リエ・作、偕成社)、『ロウソク いっぽん ちょうだいな』(「こどものとも」)『わたしの だいこん』(「ちいさなかがくのとも」)『おとうふやさん』(いずれも福音館書店)など。埼玉県在住。

書誌情報


読んであげるなら:3才から
自分で読むなら:―
定価:460円(税込)
ページ数:24ページ
サイズ:23×20cm
初版年月日:2024年7月01日
通巻:ちいさなかがくのとも 268号