作者
古川タク 作
内容紹介
いすの上でからだを揺らしてごきげんに動く赤ちゃん。
あれ、止まった。眠っちゃったんだ。高く水を噴き上げる公園の噴水。
あれ、止まった。
鳥が水を飲みに来た。
道路ではたくさんの車が動いてる。赤信号になったら、みんな止まった。身のまわりにあるいろいろなものの動いた姿と止まった姿を、ユーモラスに軽やかに描いた絵本です。
担当編集者 より
「だーるーまーさーんーが……ころんだ!」でふり返ったときにみんながぴたっと動きを止めた姿って、なぜかおもしろいですよね。むりな体勢をキープしきれず、「あっ、うごいた!」とか。そこから発想を広げて、古川タクさんが、動くと止まるのあいだに生まれるユーモアを表現してくださいました。
アニメーション作家として数多くの仕事をされている古川タクさん。昨年の展示でも、壁にいくつか映し出された絵がそれぞれ急に動き出したり、ふと気がつけばいつの間にか止まっていたり、という映像作品があり、思わず引きつけられました。
家庭にも町にも自然の中にも、いろいろな「うごいた とまった」があります。小さい子がこの絵本をきっかけに、動くと止まるのおもしろさを見つけてくれたらうれしいです。
作者情報
古川タク(ふるかわたく)
1941年、三重県生まれ。アニメーション映画、雑誌や書籍のイラストレーションなどで幅広く活躍。漫画作品に『リトルTの冒険』、絵本の作品に『パンくうこう』(「こどものとも年少版」2019年12月号)『ふうじんくんとらいじんくん』(「同」2001年9月)『ハナコさんはどうだった?』(「かがくのとも」2015年3月号)『おーい、クレヨンくん』(「こどものとも0.1.2.」2014年12月号)『はんぶん ちょうだい』(「ちいさなかがくのとも」2007年4月号)『かみコップのフェスタ』(「同」2005年12月号・以上、福音館書店)など。ドローイングの作品集に『TAKUPEDIA』(アニドウ・フィルム)がある。東京都在住。
書誌情報
読んであげるなら | :2才から |
自分で読むなら | :― |
定価 | :460円(税込) |
ページ数 | :24ページ |
サイズ | :21×20cm |
初版年月日 | :2024年09月01日 |
通巻 | :こどものとも年少版 569号 |