作者
水本俊也 文・写真
内容紹介
鳥取砂丘に行ったことはありますか。
海に面した、広大な砂地です。
鳥取砂丘の砂の上では、いろいろなもようが、生まれては消えてをくりかえしています。
水面にできる波のようなもようや、でこぼこしたもよう。
木や、布のように見えるもよう。
これらをつくるのは風です。
鳥取県出身の写真家が、自然がつくりだすさまざまな「絵」を紹介します。
担当編集者 より
担当者が鳥取砂丘を訪れたときにまず驚いたのは、海から吹く風のパワフルさ。その日は特に風が強い日だったのですが、顔に当たって痛いほどの砂が飛び交っていました。飛んできた砂が、服のいたる隙間から入り込み、気づいたらズボンのポケットの中まで砂がいっぱいに。鳥取砂丘の「作り手」の存在を肌で感じたひとときでした。
鳥取砂丘は、気が遠くなるぐらいの長い時間、風が砂を運び続けてできた砂の丘です。その風が今日も砂を動かし、砂の上に多様なもようの絵を描いています。刻々と姿を変えるさまは、まるで砂丘自体が生きているかのようにも感じさせます。
この本は、鳥取県八頭町出身の写真家・水本俊也さんが、鳥取砂丘に十年以上通い撮影した写真をまとめたものです。季節や時間帯を変えながら、鳥取砂丘をさまざまな角度から撮影してきました。永い時間の中で、ほんのひとときだけ、自然が見せてくれる「絵」。その美しさを味わってみてください。
作者情報
水本俊也(みずもとしゅんや)
鳥取県八頭町出身、神奈川県横浜市在住。公益社団法人日本写真家協会会員。長年、全国の小中学校や高校にて写真講師を務め、教育事業に携わる。近年は和紙と写真をかけ合わせた作品制作を行い、アートコーディネーターとしての一面もあわせ持つ。2013年からは「小鳥の家族」という鳥取砂丘をはじめとした自然の中で家族写真を撮影するプログラムを開始。家族の肖像を和紙作品で発表するとともに、砂の上に敷いたマットの上で寝袋に包まり、鳥取砂丘で星空を眺めながら夜を過ごし、朝を迎えるというイベントを毎夏開催している。
書誌情報
読んであげるなら | :― |
自分で読むなら | :小学中学年から |
定価 | :810円(税込) |
ページ数 | :40ページ |
サイズ | :25×20cm |
初版年月日 | :2024年7月01日 |
通巻 | :たくさんのふしぎ 472号 |