作者


さみぞみちこ 作

内容紹介


公園にはどんぐりがいっぱい! 

こっちの木の下にはまんまるどんぐり、こっちの木の下には先っぽがとがったどんぐり。

ひろっていたら、「ぽとっ」と音がした。何かが落ちてきたのかな?

見上げてみると……わあ、木の枝にどんぐりがたくさん! 

木から落ちたばかりの、とびきりぴかぴかのどんぐりに出会うお話です。

さあ、どんぐりに会いに行きませんか?

編集担当者 より


 どんぐりって、どうしてこんなにも人の心を引きつけるのでしょう? 子どもにとってどんぐり拾いはまるで宝探しです。
 拾っていると、特にきれいな、ぴかぴかのどんぐりに出会うことがあります。それは木から落ちたばかりのどんぐり。地面で風雨にさらされるとどうしても艶を失ってしまいますが、“木の上でじっくり育って、今地面に届けられたばかり”のどんぐりは、本当にぴかぴか輝いています。
 コナラ、クヌギ、マテバシイなど、どんぐりたちの個性を魅力たっぷりに描かれるのは、絵本作家のさみぞみちこさんです。『ふわふわ ふー』『のびのーび のびのーび』(ともに「こどものとも0.1.2.」)や『わたしも かぜに なれるのよ』(「ちいさなかがくのとも」)で、物の質感をまるで本物のように再現されたさみぞさん。今作のどんぐりも公園や林で取材を重ねたうえで丹念に描かれおり、絵の中のどんぐりに手を伸ばしたくなるほどです。
 絵本を読んでどんぐりたちに会いたくなったら、木の下で耳を澄ましてみてください。「ぽとっ」と音がしたその先で、落ちたてのぴかぴかどんぐりがあなたを待っています。

作者情報


さみぞみちこ


1973年、神奈川県生まれ。武蔵野美術大学短期大学部空間演出デザイン科、セツモードセミナー卒業。絵本の作品に『ふわふわ ふー』『のびのーび のびのーび』(ともに「こどものとも0.1.2.」)、『わたしも かぜに なれるのよ』(「ちいさなかがくのとも」/すべて福音館書店)がある。2014~2015年、朝日新聞朝刊の連載小説「マイストーリー」(林真理子 著)の挿絵を描く。神奈川県在住。

書誌情報


読んであげるなら:3才から
自分で読むなら:―
定価:440円(税込)
ページ数:24ページ
サイズ:2×2cm
初版年月日:2023年10月01日
通巻:ちいさなかがくのとも 259号