作者
伊澤雅子 文/田中豊美 絵
内容紹介
うちのネコはときどきライオン、ときどきトラ。
家で飼われているネコには、じつは野生ネコと共通していることがたくさんあります。
大きな目と長いひげ、出たり引っ込んだりする鋭い爪、すばらしいジャンプ力。
音を立てずに歩いたり、高いところが好きだったり。
身近に暮らしているネコのことをもっと知りたくなる絵本です。
担当編集者 より
なんとなく視線を感じてふりむくと、いつのまにかネコが近くに来ていて、きちんとすわってじーっとこっちを見ているということがよくあります。ひたと見つめられると「なにかお忘れではありませんか?」と言われているような気持ちになるのですが、ネコがまったく音をたてずにやってくるのには毎回驚かされます。
長年野生動物の絵を描かれてきた田中豊美氏は、ネコ科動物、なかでも大のトラ好き。冬のロシア極東沿岸地方にアムールトラとの出会いを求めて出かけ、雪の森でトラの真新しい足跡を見つけたときの話を伺ったときは、編集担当者もどきどきしました。そんな田中氏にネコ科動物の絵をたくさん描いていただきました。
伊澤雅子氏はネコ科動物の生態の研究をしている方で、イリオモテヤマネコ、ツシマヤマネコの生態調査を長年継続しています。今やロングセラーとなった『ノラネコの研究』(たくさんのふしぎ傑作集/福音館書店)の著者が、今回は「うちのネコ」の魅力を書いて下さいました。
作者情報
伊澤雅子(いざわまさこ)
1954年、福岡県生まれ。九州大学大学院理学研究科生物学専攻。元琉球大学理学部教授。北九州市立自然史・歴史博物館館長。ネコ科動物、琉球列島の哺乳類の生態を研究。著書に『ノラネコの研究』(福音館書店)など。
田中豊美(たなかとよみ)
1939年、三重県生まれ。図鑑、絵本などに動物のイラストを描く。野生生物画を個展、グループ展で発表。「かがくのとも」に『とら-きたぐにの もりに いきる-』『おいだらやまの くま』『たぬきの くらし』などがある。
書誌情報
読んであげるなら | :5・6才から |
自分で読むなら | :― |
定価 | :440円(税込) |
ページ数 | :28ページ |
サイズ | :25×23cm |
初版年月日 | :2023年10月01日 |
通巻 | :かがくのとも 655号 |