作者
山口てつじ 作
内容紹介
お兄ちゃんと公園をおさんぽ。
あれ、いま柵の上でなにか小さなものが動いたよ。
シャクトリムシだ! よく見ると、いろんな虫が柵の上を行ったり来たり。
バッタにカマキリにテントウムシ。
小枝みたいに、ほそながい虫も見つけた!
ぼくの手に乗るかな……? 柵の上は、まるで虫たちのおさんぽみち。
初夏、虫たちとの出会いの喜びが詰まった1冊をお届けします。
編集担当者 より
この絵本の舞台は、公園の“柵”。日ごろじっくり眺めることの少ない柵ですが、ひとたび目を向けると、そこには子どもたちにおなじみのバッタやカマキリから、少し珍しいゾウムシ、さらにはナナフシの幼虫までいろんな虫たちが行き交っています。その光景はさながら虫たちの散歩道のようです。
ではなぜ柵だと虫に出会いやすいのでしょう。公園の柵は、虫が暮らす雑木や草むらと、人間が使う歩道の“境界”に設置されることが多いので、じつは虫と人の出会いにぴったりの場所。なにより柵の高さは幼いお子さんの目線の高さとちょうど同じくらい。だから虫たちの姿を目の前でじっくりと眺めることができます。
手がけるのは、『みちては ひいて』『カメムシかあさん』(ともに「ちいさなかがくのとも」)などの作品を「手染め絵」の技法で制作された山口てつじさん。山口さんは柵の虫たちを眺めながら、そしてときに優しく触れあいながらお散歩するのが大好きなのだそう。取材では次々に虫の姿を見つける山口さんの「虫目」に驚かされました。そんな山口さんの楽しみから生まれたのが今回の絵本です。初夏、虫たちとの出会いの喜びに満ちた1冊をお届けします!
作者情報
山口てつじ(やまぐちてつじ)
大阪府生まれ。季節感のある風景や動植物などを、風合いのある綿布に描く“手染め絵”の作品を制作・発表している。2013年、ボローニャ国際絵本原画展入選。広告、書籍、雑貨など幅広く活躍中。個展も多く開催している。絵本の仕事に、『たんぼに あおぞら みーつけた!』『みちては ひいて』『カメムシかあさん』(以上「ちいさなかがくのとも」)、『ねこになりたい』『ふきだしくん』(以上、出版ワークス)がある。大阪府在住。
書誌情報
読んであげるなら | :3才から |
自分で読むなら | :― |
定価 | :460円(税込) |
ページ数 | :24ページ |
サイズ | :23×20cm |
初版年月日 | :2024年5月01日 |
通巻 | :ちいさなかがくのとも 266号 |