作者


環ROY 文/MISSISSIPPI 絵

内容紹介


夕焼け小焼けで日が暮れて、子どもが帰ったあとの公園。

実は夜中になると、昼間とは違う遊びが繰り広げられているのです。

ほら、物陰にきょろっと光る目玉がひとつ、またひとつ。

夜中の公園の不思議な出来事を、ラップとコミックの作家が描く意欲作です。

担当編集者 より


本作の文章を書いた環ROYさんはラッパーで、自身のライブや音楽フェスのみならず、映像作品や演劇、美術館でのパフォーマンスなど、幅広いステージで活躍しています。ソロでの絵本デビュー作『ようようしょうてんがい』(「こどものとも」2020年12月号)では、にぎやかな商店街の様子をリズミカルな文章でつづり、「子どもとノリノリで読んでます」「小学校の読み聞かせで大盛り上がり」といった感想が、おたよりやSNSで寄せられました。

今回は、人であふれる商店街から一転、誰もいない(はずの)夜中の公園が舞台です。太字を強めに読むと、自然にラップのようなリズムが生まれてきますよ。

絵のMISSISSIPPIさんは、京都を拠点に活躍する気鋭のアーティストです。個展や芸術祭、国内外のブックフェアなど、さまざまな場所で作品を発表しています。自分以外の作家の文章に絵をつける絵本作品は今回がはじめて。独特な非日常感ただよう文章の世界観を表現するため、敢えてグレー一色で真夜中の公園を描きました。正体不明な夜の住人たちも、どこかユーモラスで魅力的です。ぜひ、いつもの公園にも実は?と、想像を広げて楽しんでみてください。

作者情報


環ROY(たまきろい)


1981年、宮城県生まれ。ラッパーとして6枚の音楽アルバムを発表するとともに、『デザインあneo』(NHK)などの音楽制作や舞台出演など、多岐にわたり活動。絵本に『ようようしょうてんがい』(「こどものとも」2020年12月号/福音館書店)、『まいにちたのしい』(共著・KAKATO名義/ブロンズ新社)などがある。東京都在住。

MISSISSIPPI(みししっぴ)


大阪府生まれ。画家/コミック作家。東京、パリ、ハンブルグなど国内外のギャラリーでペインティング作品を発表する一方、コミックやイラストのzineを自主制作し各国のブックフェアにも多数参加。絵本に『パーちゃんのパーカ』(あかね書房)、短編コミック集に『Invisible Parade』(米国・Glacier Bay Books)がある。京都府在住。

書誌情報


読んであげるなら:5・6才から
自分で読むなら:―
定価:460円(税込)
ページ数:32ページ
サイズ:26×19cm
初版年月日:2024年08月01日
通巻:こどものとも 821号