作者


環ROY 文/古郡加奈子


きたきた ようようしょうてんがい、よってらっしゃい みてらっしゃい。

年の瀬師走の商店街では、元気いっぱいの軽快な売り言葉が飛び交っています。

声に出して読むと自然にリズムが生まれる、ことば遊びの絵本です。

すみずみまで眺めたくなる個性的な絵もお楽しみください。

編集担当者 より


前途洋々、意気揚々、ここは師走のようよう商店街です。

へいらっしゃい!と景気の良い売り言葉が飛び交います。

文章の環ROYさんはラッパーで、2児の父。

子どもに向けた言葉と音楽のワークショップなどでも活躍しています。

本作でもその経験を活かして、子どもも大人も思わず口ずさみたくなるような、リズミカルなことばを展開しています。ぜひ声に出してお楽しみください。

絵を担当したのは古郡加奈子さん。

2017年のボローニャ国際絵本原画展で入選するなど、個性的な世界が評価されている画家です。

元気の良さと素朴さを感じさせるタッチと、すみずみまで眺めたくなる細かい遊び心で、唯一無二の商店街を描き出しています。

作者情報


環ROY(たまきろい)


1981年、宮城県生まれ。ラッパー。『なぎ』(2017)などの音楽アルバムを発表し、国内外の様々な音楽祭に出演する他、子どもに向けた音楽のワークショップや、現代舞踊など他分野とのコラボレーションなど、幅広く活動している。ラップユニット「kakato」として絵本『まいにちたのしい』(絵・オオクボリュウ/ブロンズ新社)を刊行。東京都在住。

古郡加奈子(ふるごおりかなこ)


東京都生まれ。画家、漫画家。「くノ一ウマ子」ら個性的な人物を擁する世界を描く。2017年、ボローニャ国際絵本原画展で入選し、同巡回展(板橋区立美術館)のキービジュアルに選ばれた。絵本の商業出版は本作がはじめて。東京都在住。

書誌情報


読んであげるなら:5・6才から
自分で読むなら:―
定価:440円(税込)
ページ数:32ページ
サイズ:26×19cm
初版年月日:2020年12月01日
通巻:こどものとも777号