作者
松野正子 文/降矢なな 絵
内容紹介
「ひとつ ひとりで ひるねして/ふたつ ふたりで ひるねして/みっつ みんなで ひるねして……」。
野原でたっぷりひるねして、目を覚ました動物たち。
でも、くまさんはいつまでも寝ていて、むりやり起こしても、なかなか起きません。
リズミカルなことば遊びのうたにのせて、動物たちの愉快なひるね模様を描いた楽しい絵本です。
担当編集者 より
『はるのひるねうた』の絵本のテキストは、松野正子さんがお元気だったころに編集部でお預かりしたものです。子どもの心の成長には、慈しみをこめて声をかけたり、歌を歌ったり、絵本を読んだりして、ことばでかわいがることが不可欠だと語っていらっしゃった松野さん。
『はるのひるねうた』の文章は、声にだして楽しく、耳できいて楽しく、子どもたちと一緒にことばの楽しさを体いっぱいに味わうことのできるテキストですね。
そんな松野さんのことば遊びうたに、降矢ななさんがユーモアあふれる絵をつけて、すみずみまで楽しめる絵本にしてくださいました。
新入園、進級などで環境が変わり、4月は子どもたちの心も揺れ動く季節。大好きな友だちや大人の人と、おもしろい絵本をくり返し一緒に読むことで、心も体も元気に成長していってくれることを願っています。
作者情報
松野正子(まつのまさこ)
1935年、愛媛県に生まれる。早稲田大学国文科卒業後、コロンビア大学大学院で児童図書および図書館学を学ぶ。絵本に『ふしぎなたけのこ』『かさ』(幼児絵本)『もう おきるかな?』『よくきたね』(ともに0.1.2.えほん/以上、福音館書店)、『こぎつねコンとこだぬきポン』『こぎつねキッコ』(以上、童心社)など多数。翻訳に『時の旅人』『思い出のマーニー』(以上、岩波書店)などがある。絵本の創作や児童文学の翻訳の傍ら、40年余り大阪YWCAの地域文庫で読みきかせなどの活動を続けた。2011年没。
降矢なな(ふりやなな)
1961年、東京に生まれる。スロヴァキア共和国ブラティスラヴァ美術大学にて石版画を学ぶ。絵本に『まゆとおに』などの「やまんばのむすめ まゆのおはなし」シリーズ、『めっきらもっきら どおんどん』『きょだいな きょだいな』『ちょろりんと とっけー』『たあんき ぽおんき たんころりん』『あいうえおうた』(幼児絵本)『ねえ どっちがすき?』(同)『ずんずんばたばたおるすばん』(同)『えんどうまめばあさんと そらまめじいさんの いそがしい毎日』(以上、福音館書店)、「おれたち、ともだち!」シリーズ(偕成社)など多数。スロヴァキア共和国在住。
書誌情報
読んであげるなら | :2才から |
自分で読むなら | :― |
定価 | :440円(税込) |
ページ数 | :24ページ |
サイズ | :21×20cm |
初版年月日 | :2023年04月01日 |
通巻 | :こどものとも年少版 553号 |