作者


大川久乃 ぶん 早川純子 え

内容紹介


柿の実が熟れて、ぼとぼとおっこちた。

みかんの実も、かりんの実もおっこちた。

木からいろいろなものがおちてくる様子を、愉快な音と、鮮やかな色で表現しました。

めくると本当に木からおちてくるように見える、縦開きの絵本です。

はっきりした色合いと、いろいろなものが次々におちてくる楽しさが、赤ちゃんをひきつけます。

担当編集者 より


 柿、みかん、かりん、そして……? 木からいろいろなものが次々におっこちてくる、愉快な絵本です。擬音語が楽しく、鮮やかな色と形が赤ちゃんをひきつけます。縦開きになっており、めくることで、本当におちてくるような感覚を味わえます。


 文章の大川久乃さんは、お嬢さんと道を歩いている時に、柿の実が「ぼとっ」とおちる音を聞いたそうです。角を曲がるとすぐ、柿の実がおちていたとか。その体験が面白くて、「ほかに何がおちてきたらおもしろい?」といろいろお嬢さんと話したことをきっかけに、この絵本のアイデアが生まれました。


 絵の早川純子さんは、ページをめくったらいかにもおちてきたかのように見えるよう、おちた時のどっしり感や影の付け方など、さまざまに表現を工夫されました。地面の色も鮮やかで美しく、目をひかれます。


 秋らしい風景の中でいろいろなものがおっこちてくる楽しさを、お子さんと味わっていただけたら嬉しいです。

作者情報


大川久乃(おおかわひさの)


埼玉県生まれ。絵本童話作家。女子聖学院短大国文科、日本児童教育専門学校児童文学専攻科卒業。日本児童文芸家協会会員。文章を手がけた絵本に『じゃりじゃり あくしゅ』(「ちいさなかがくのとも」2024年3月号)『あわあわ ふわふわ! くまの たんくん』(「同」2023年3月号)『はたきがけこうしん』(「こどものとも年中向き」2016年6月号)『どっさり おやさい』(「こどものとも年少版」2022年8月号)『すごいね じょうずだね』「こどものとも0.1.2.」2016年10月号/以上、福音館書店)、絵童話に『おはなし ごほん』(あかね書房)など。東京都在住。二児の母。

早川純子(はやかわじゅんこ)


東京都生まれ。1996年、プリンツ21版画グランプリ展大賞受賞。1997年に多摩美術大学大学院修了後、版画を作りながら絵本や挿絵を描く。絵本に『はやくちこぶた』(瑞雲舎)『まよなかさん』(ゴブリン書房)など多数。福音館書店では、『こん と ごん てんてん ありなしのまき』(織田道代・文/かがくのとも絵本)『ぷう と ぶう まる てんてんのまき』(同前/「かがくのとも」2024年3月号)『おおかみだんなとろば』(八百板洋子・再話/「こどものとも年少版」2016年1月号)『うさぎさんのあたらしいいえ』(小出淡・作/「こどものとも年中向き」2013年3月号)など。挿絵に『みんなの家出』(藤田のぼる・作)、装画に『どんぐり喰い』(エルス・ペルフロム・作/野坂悦子・訳)がある。東京都在住。

書誌情報


読んであげるなら:0才から
自分で読むなら:―
定価:460円(税込)
ページ数:22ページ
サイズ:20×19cm
初版年月日:2024年11月01日
通巻:こどものとも0.1.2. 356号