作者


尾崎玄一郎・尾崎由紀奈 作

内容紹介


大工のまっさんは今日も元気。

「たてもの つくるよ えっさっさ みんなで つくるよ えっさっさ」と、なかまと一緒に大工仕事をします。

はじめに柱を運んできたら、地面に立てて、こんどは梁をわたします。

とんてんかんちん、とんちんかん。どんなたてものができるかな?

リズミカルな文章にのせて、たてものができるまでをテンポよく描いた絵本です。

担当編集者 より


正面を向いたはちまき姿のまっさん。一度目が合うだけで強い印象を与えます。まっさんは大工の棟梁。自ら動き、仲間に指示を出し、昼食時の買い出しもします。まっさんは芸術家肌。外壁のデザインには独創性がほとばしっています。オフの日のまっさんは(意外と?)おしゃれさん。モスグリーンのスーツをしゅっと着こなして、開店したお店の列に並びます。


誇りを持って仕事に向かう職人の生き方に尊敬とあこがれを持つという尾崎玄一郎さんと尾崎由紀奈さん。まっさんの姿には、そんなお二人の理想がこめられています。調子のよい文章は、まるで大工仕事をしながら口ずさむ歌のよう。ものづくりの楽しさを感じながら、まっさんの「おおしごと」に子どもたちが目を丸くしてくれたらと思います。

作者情報


尾崎玄一郎(おざきげんいちろう)


東京都生まれ。東京藝術大学美術研究科修士課程油画修了。現代美術や絵本制作のかたわら、絵画教室で授業を行う。絵画教室OZ代表。絵本に『おしいれじいさん』『まっかっかふね』『たこぼうのツーリング』『きっさ すなどーひー』『きしゃのゆ』『ぞろ ぞろぞろ』『かばんばん』(以上福音館書店)『ちかてつ てっちゃん』(岩崎書店)『おなおしやのミケばあちゃん』『おにろうのおつかい』(ともに偕成社)『かくれんぼ』『こまいぬ ぼしゅうちゅう』(ともにひさかたチャイルド)がある。

尾崎由紀奈(おざきゆきな)


神奈川県生まれ。東京藝術大学美術研究科修士課程日本画修了。2005年より尾崎玄一郎とのユニットで絵本制作を始める。

書誌情報


読んであげるなら:2才から
自分で読むなら:―
定価:460円(税込)
ページ数:24ページ
サイズ:21×20cm
初版年月日:2024年12月01日
通巻:こどものとも年少版 572号