作者
荒井真紀 作
内容紹介
箱を開けると、その中にはたくさんのみかん。
みかんを1つ取り出して皮をむくと、その中にはたくさんの房。
房を1つ取り出して皮をむくと、その中には……?
「大」の中には「小」が、「1つ」の中には「たくさん」が。
中をのぞくことで違う世界が見えてくる楽しさを、みかんを通じて味わえます。
本物のみかんにしか見えない、荒井真紀さんの精緻な絵が圧巻です。
編集担当者 より
箱を開けると、たくさんのみかん。みかん1つの中には、たくさんの房。房1つの中にはたくさんの……?
箱の中はどうなっているのかな。箱の中に入っている物の中ものぞいてみたい……きっと誰にでもあるそんな気持ちが絵本になりました。「大」の中には「小」が、「1つ」の中には「たくさん」が。中をのぞくことで違う世界が見えてくる楽しさを、みかんを通じて味わっていただけたら!
作者は荒井真紀さん。「よく見て描く」ことを大切にし、描く対象を身近に置いて(それが植物であればイチから育てて)絵本を制作され、国際的な絵本賞も受賞されています。その荒井さんが、今作ではみかんと向き合ってくださいました。房の中の粒を1粒1粒実際にばらして描かれた絵は圧巻です。数えてみると、1つの房の中に400個近くの粒が!
絵本を読んだ後には、みかんがこれまでと少し違って見えるかもしれません。「1つ」と思っている物の中に、じつは「たくさん」の物が詰まっているという構造は、身近なところにたくさんあります。ぜひ探してみてくださいね。
作者情報
荒井真紀(あらいまき)
1965年、東京都生まれ。16歳より故・熊田千佳慕氏に師事。絵本に『まどのむこうの くだもの なあに?』『あずき』(ともに、福音館書店)、『たんぽぽ』(金の星社)など多数。2017年、『たんぽぽ』でブラティスラヴァ世界絵本原画展・金のりんご賞受賞。「ちいさなかがくのとも」は『だんだん ぐんぐん ずんずん どんどん』(2021年7月号)に続き、今作で2作目。千葉県在住。
書誌情報
読んであげるなら | :3才から |
自分で読むなら | :― |
定価 | :460円(税込) |
ページ数 | :24ページ |
サイズ | :23×20cm |
初版年月日 | :2025年1月01日 |
通巻 | :ちいさなかがくのとも 274号 |