作者


中村征夫 作

内容紹介


「さかなさん さかなさん あっちむいて/ほいっ!」。

こちらを見つめる魚がページをめくると横を向いたり、上を向いたり。

ギンガハゼ、ウルマカサゴ、ナンヨウマンタなど、いろいろな魚が登場します。

正面を向いた魚が「ほい」と顔の向きを変えると、思いもよらない顔や体の形をしていたり、柄が見えたりと、魚の姿の変化や表情も楽しい写真絵本です。

担当編集者 より


前作の『あっぷっぷ』では、魚とのにらめっこの絵本で子どもたちを楽しませてくれた中村征夫さん。

今回も子どもに身近な遊びをテーマに、魚たちにぐっと親近感がわくような絵本を作ってくださいました。

この絵本では魚たちの「あっちむいて ほい」を表現するために、顔の向きを変える前後の写真が必要になります。動きがわかりやすくユニークな写真を揃えるために、中村さんは何度も海に潜り、撮影に臨まれました。登場する魚はどれもほぼ1メートル以内の距離で撮影されたもの。目の前に現れた魚たちと本当にあっちむいてほい遊びをしているような迫力や臨場感を感じていただけたのではないでしょうか。

あっちむいてほい遊びに加えて、魚の姿の変化や表情のおもしろさも楽しんでいただけたら幸いです。

作者情報


中村征夫(なかむらいくお)


1945年、秋田県潟上市生まれ。19歳のとき神奈川県真鶴岬で水中写真を撮るダイバーに出会い、独学で水中写真を始め、31歳でフリーランスとなる。出版物、テレビ、ラジオ、講演会とさまざまなメディアを通して海の魅力や海をめぐる人々の営みを伝えている。主な受賞歴に、第13回木村伊兵衛写真賞、第28回講談社出版文化賞写真賞、第26回土門拳賞、2007年度日本写真協会賞年度賞などがある。著書に、絵本『あっぷっぷ』(「こどものとも年少版」2019年5月号/福音館書店)、ノンフィクション『全・東京湾』、エッセイ集『海も天才である』、写真集『海中顔面博覧会』(以上、情報センター出版局)『カムイの海』(朝日新聞社)『熱帯夜』(小学館)『海中2万7000時間の旅』(講談社)『ジープ島』(三五館)『遙かなるグルクン』(日経ナショナル ジオグラフィック社)など。

書誌情報


読んであげるなら:2才から
自分で読むなら:―
定価:440円(税込)
ページ数:24ページ
サイズ:21×20cm
初版年月日:2023年07月01日
通巻:こどものとも年少版 556号