作者
内容紹介
おばあちゃんがくれたつぼみの付いた枝、花びんに入れて窓辺にかざろう。いつお花が咲くかな。
あれ?
花びんのまわりに、小さな粒が落ちてる。
粒は、次の日もまた次の日も、花びんのまわりにあらわれる。
この粒、いったいなあに?
――“これ、何だ?”に出会ったとき、じっくりじっくり見ることで“そうか!”にたどり着く。
そんな発見の喜びが詰まった絵本です。
編集担当者 より
切り花にくっついて女の子の家にやって来たイモムシのお話です。
登場する花はクチナシ、イモムシはオオスカシバというガの幼虫です。
そして謎の粒の正体は……幼虫のフン!
「これ、何だ?」に出会ったとき、よく見ることで「そうか!」にたどり着く――そんな体験を、主人公と一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです。
『わたしたちのカメムシずかん』(福音館書店)の作者、鈴木海花氏(今作では作者名はひらがな表記)と、これまでもたくさんの「ちいさなかがくのとも」を描かれた堀川理万子氏による絵本です。
お二人ともイモムシを飼い、毎日体長を測っては、フンを数えて下さいました。
画家の堀川氏の日々の観察スケッチは目を見はるほど細やかで、その一部は「おりこみふろく」に掲載されています。
制作陣が自分の目で見て感動したものを凝縮して子どもたちにお届けします。
作者情報
すずきかいか
神奈川県生まれ。フォトエッセイスト。身近な虫を観察する楽しみをブログ「虫目で歩けば」で発信。著書に『虫目で歩けば』(スペースシャワーネットワーク)『どんどん虫が見つかる本』(文一総合出版)など、絵本の文章に『わたしたちのカメムシずかん』(福音館書店)がある。「ちいさなかがくのとも」は今作が初めて。
堀川理万子(ほりかわりまこ)
東京都生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科修了。絵画作品による個展開催の一方、絵本の仕事も多数。『びっくり まつぼっくり』『あーと いってよ あー』(幼児絵本ふしぎなたねシリーズ/ともに福音館書店)、『ぼく、アーサー』(アリス館)など。本作は「ちいさなかがくのとも」8作目。
書誌情報
読んであげるなら | :3才から |
自分で読むなら | :― |
定価 | :440円(税込) |
ページ数 | :24ページ |
サイズ | :23×20cm |
初版年月日 | :2020年07月01日 |
通巻 | :ちいさなかがくのとも 220号 |