作者


加藤秀弘 文/大片忠明

内容紹介


マッコウクジラの生態に迫る絵本です。

大人のメスと子どもたちは群れで生きていますが、大人のオスは単独で生きています。

それぞれの生活をご紹介。

群れの全員が身体を縦にして休む様子や、大人が子どもを取り囲んで天敵のシャチから守る様子、巨大なオスが深く深く潜って、これもまた巨大なイカ、ダイオウイカを食べる様子などが迫力たっぷりに描かれています。

担当編集者 より


 反響の大きかった『シロナガスクジラ』(「かがくのとも」2017年12月号)の著者、加藤秀弘さんと大片忠明さんが、今回はマッコウクジラの絵本で登場です。長年クジラを研究してきた加藤さんだからこそ紡ぐことができた驚きに満ちた文章に、大片さんが迫力と臨場感たっぷりに絵を描きました。「今この時も、海では絵本のように、マッコウクジラが縦になって休んでいたり、シャチから子どもを守ったり、オスが潜水しはじめたりしているんだな……」と、同じ地球に生きる大きな仲間に思いをはせてもらえると嬉しいです。
 さて、一つ耳よりな情報です。前作『シロナガスクジラ』が2025年1月、ついにハードカバーとして刊行されます。同じクジラと言ってもマッコウクジラとは全く異なる生態が描かれており比較できますので、ぜひあわせてお楽しみください!

作者情報


加藤 秀弘(かとう ひでひろ)


東京海洋大学名誉教授。日本鯨類研究所顧問ほか。北海道大学卒。水産学博士。専門は鯨類生態学。生態研究に傾注する傍ら、鯨類と超高速船の衝突回避等にも取り組んできた。絵本は『シロナガスクジラ』に続き2冊目。

大片 忠明(おおかた ただあき)


武蔵野美術大学実技専修科卒。国立科学博物館の武田正倫研究室に5年間通い、標本画を学ぶ。『広辞苑』(岩波書店)等、事典や図鑑の挿絵を手がける。「かがくのとも」に『イワシ』、『シロナガスクジラ』、『マグロ』がある。

書誌情報


読んであげるなら:5・6才から
自分で読むなら:―
定価:460円(税込)
ページ数:28ページ
サイズ:25×23cm
初版年月日:2025年01月01日
通巻:かがくのとも 670号