作者


五味太郎

内容紹介


これは、不思議なボタン・シャツ。

シャツのボタンを押すと……あれれ? 

色々なことが起きます! 

今や暮らしに欠かせないボタン(=スイッチ)を、洋服の「ボタン」と掛けて楽しくお話が展開。

日々出会うボタンの多彩さ、仕組みの不思議さに気付かされる絵本です。

私たちの生活はこんなにもボタンに囲まれているのですね。

編集担当者 より


作者は、450冊以上の著作がある絵本界の巨人・五味太郎。

本作は、ボタンに囲まれた私たちの暮らしへの、五味太郎ならではの現代文明論でもあります。

私たちは日々の暮らしの中で、本当にたくさんのボタンを押していますが、普段そのことにあまり気がつきません。

そんな様々なボタン(=スイッチ)を、この絵本は洋服の「ボタン」と掛けて表現し、“洋服のボタンを押すと色々なことが起こる”という楽しい設定によって、逆説的に、身の回りにあるボタンの多彩さ・不思議さを描き出します。

そして、ラストで“現実の”ボタンを描くことで、子どもの興味を実生活のボタンへしっかり繋げます。

子どもはもともとボタンを押すのが好きですが、この絵本を通して、改めて日常で出会うボタンの豊富さ、面白さに気がつくことでしょう。

タイトルを「すてきな」として現状を楽しむ作者の姿勢が、ボタンが大好きな子どもたちの心に届き、ボタンへの興味をさらに膨らませてくれることと思います。

作者情報


五味太郎(ごみたろう)


1945年生まれ。工業デザイナーを経て絵本の世界へ。著作は450冊を超える。サンケイ児童出版文化賞、ボローニャ国際絵本原画展などで数多くの賞を受賞。「かがくのとも」に『ぼくはぞうだ』(1976年2月号)、『うみのむこうは』1976年12月号、『ことば』(1978年9月号)、『わたしとわたし』(2018年1月号)。「かがくのとも絵本」に『みんなうんち』『からだのみなさん』『にているね!?』『どこまでゆくの?』『みち』『こんなとき きみならどうする?』がある。

書誌情報


読んであげるなら:5・6才から
自分で読むなら:―
定価:440円(税込)
ページ数:28ページ
サイズ:25×23cm
初版年月日:2020年05月01日
通巻:かがくのとも 614号