作者


大原悦子 文/坂口友佳子 絵

内容紹介


冬眠の時期なのに、なかなか眠れないクマくん。

友だちのキツネくんを呼び、眠くなるまで一緒にしりとりをすることにしました。

まずはクマくんの番。「くま!」。

つぎはキツネくん。「まくら!」。

楽しいしりとりをするうち、クマくんの冬眠の準備が進んでいきます。

さて、クマくんは無事に眠りにつけるでしょうか。

担当編集者 より


作者の大原悦子さんは、お昼寝の時間が苦手なお子さんだったそうです。そんな大原さんならではの着眼点で、冬眠前のクマくんの不安は、ひとつひとつ丁寧に拾い上げられ、キツネくんの助けを得て着実に解決へ向けられます。しりとりが進むにつれ散らかってしまったクマくんのお部屋は、最後に大掃除しスッキリ! 眠りへの献身的な伴走者のキツネくんは、なかなか寝付けない子どもたちと、子どもたちに伴走するご家庭の方々にも、そっとより添ってくれることでしょう。

坂口友佳子さんが、冬眠するのにぴったりな、あたたかで細部まで愉しい、すてきなお部屋を用意してくださいました。ドイツに滞在された際に目にされたアンティーク家具の数々に着想を得たそうです。

作者情報


大原悦子(おおはらえつこ)


新聞記者として17年働いた後、フリーランスに。2008年から大学教員。著書に『ローマの平日 イタリアの休日』(コモンズ)『フードバンクという挑戦』(岩波現代文庫)、絵本に『はんぶんライオン』(「こどものとも」2024年3月号)『カタッポ』(同2014年1月号)『ケロリンピック』『チリンでんしゃ』(以上、福音館書店)がある。

坂口友佳子(さかぐちゆかこ)


イラストレーター。1989年大阪府生まれ。東京都在住。TIS会員。CM制作会社勤務を経て、フリーランスのイラストレーターに。絵本や児童文学の装画や挿絵、お菓子のパッケージや広告などの絵を手がける。絵本に『どこどこ けだまちゃん』(ひるねこレーベル)がある。

書誌情報


読んであげるなら:5・6才から
自分で読むなら:―
定価:460円(税込)
ページ数:32ページ
サイズ:26×19cm
初版年月日:2025年01月01日
通巻:こどものとも 826号