寒さの中にも春の気配を感じるころとなってきましたね。

4月は入園や、進級など子どもたちの環境が大きく変わるタイミング。

新しい環境に気持ちがそわそわしている子どももいるかと思います。

そんなときは、子どもたちと絵本を楽しんでみませんか?

物語を一緒に楽しみ、共有することは先生や、友達との深い繋がりを作り、安心感をもたらします。

その共有されたイメージから自然と遊びに発展していくこともあるでしょう。

そこで本日は、4月の新クラスで使いやすいおすすめ絵本をご紹介します。

こどものともひろば 運営係


『あーそーぼ』

やぎゅう まちこ さく

ぶたこちゃんの家に「あーそーぼ」と誘いに行くと、ぶたこちゃんはちょうどご飯の時間でした。

「あーとーで」といわれるけれど、「いいな いいな」と一緒にご飯を食べて……。

ご飯がすんだら、さて次はだれを誘いに行くのかな?

お友だちのところで掃除をしたり、お風呂に入ったり、どんなことでもみんなで一緒にするとなんだかうれしいものです。

わらべ歌「ひとやまこえて」からうまれた、言葉のかけ合いが楽しい絵本。

お話は単純明快で、友だちがそのつど増えていく展開です。読み手は次はどこに行くのかな、何をするのかな、とお話に引き込まれていくことでしょう。途中で何か大きな事件が起きるわけではありませんが、登場人物やそれぞれの場面に出てくる道具など、様々な要素が組み込まれており、子どもを飽きさせない魅力があります。最後はみんなでおにごっこをして遊び、「またあした あーそーぼ」という結びの言葉で終わります。読み手の私たちも、子どもたちと一緒に一日を過ごしたような満ち足りた気持ちになるのではないでしょうか。

書誌情報


読んであげるなら:2歳から
自分で読むなら:-
定価:定価1,100円(本体1,000円)
ページ数:24ページ
表紙サイズ:22×21センチ
初版年月日:2016年1月10日
シリーズ:幼児絵本

『どっとこ どうぶつえん』

中村至男

この広い世界のどこかに、ちょっと変わった動物園があるのです。

なんと、そこでは動物たちの体が四角でできている。

そんな不思議な「どっとこ動物」たちが子どもたちを待っています。

さあ、門をくぐって、進みましょう。どんな動物が見えてくるかな?

人の「見る力」を応用した絵本です。

じっくり眺めてお楽しみください。

子どもたちが「見る力」を存分に駆使して楽しめる絵本です。適度に子どもたちに投げかけていただきつつ、コミュニケーションを楽しんでいただけたらと思います。また、「あてっこ」の要素だけでなく、形の並びのおもしろさ、色の並びのふしぎさをじっくり鑑賞して味わっていただけたらうれしいです。

書誌情報


読んであげるなら:3歳から
自分で読むなら:小学低学年から
定価:定価1,100円(本体1,000円)
ページ数:32ページ
表紙サイズ:27×20センチ
初版年月日:2014年5月15日
シリーズ:こどものとも絵本

『ぐるんぱのようちえん』

西内ミナミ さく 堀内誠一 え

ぐるんぱは、ひとりぼっちの大きなぞうです。

ビスケットやさん、靴屋さん、ピアノ工場、自動車工場……。

ぐるんぱは、色々な仕事場で一生懸命に働きますが、作るものが大きすぎて失敗ばかり。

そんなときぐるんぱは、子どもがたくさんいるお母さんに出会います。

子どもたちの世話をたのまれたぐるんぱは、とても素敵なものを作ります。

それはぐるんぱが作った大きなものでたくさんの子どもたちが遊べる、すてきな幼稚園でした。

書誌情報


読んであげるなら:4歳から
自分で読むなら:小学低学年から
定価:定価1,320円(本体1,200円)
ページ数:28ページ
表紙サイズ:20×27センチ
初版年月日:1966年12月15日
シリーズ:こどものとも絵本