作者


菊池日出夫 作

内容紹介


春の麦畑で、ひではひばりの巣を見つけます。
そこにはかわいいひばりの雛が3羽。

雛たちが誰にも気づかれず無事にいられるよう、ひでは、雑草で足止めのわなをつくります。

そして、友だちの待つ野原へ向かいました。
子やぎを連れた母やぎと遊ぶ子どもたちでしたが、子やぎが向かったのは、あの麦畑! 

ひでは無事にひばりの雛を守ってやれるのでしょうか。

担当編集者 より


菊池日出夫さんの「のらっこの絵本」シリーズは、本作で11作目。

第1作目は、1984年7月号として刊行された『さんねんごい』。以来、約40年の長きにわたり、「こどものとも」でもっとも多い作品数を刊行するシリーズとなりました。

菊池さんが長野県佐久市の里山で過ごした少年時代をモデルに、自然のなかで、子どもたちだけで(たまに、大人も登場!)思いっきり遊ぶ、豊かな時間が流れます。

れんげ畑での花冠づくり、草はらでの野球、家畜とのふれあい……。
子どもも大人も、しばしタイムトリップして、のらっこたちと一緒に春の野をご堪能ください。土地のことば(信州弁)も味わい深いです。

作者情報


菊池日出夫(きくちひでお)


1949年、長野県生まれ。現在、秩父山系の麓の埼玉県小川町に住み、まわりの自然に親しみながら、絵本の創作活動をしている。絵本に『さんねんごい』(「こどものとも」1984年7月号)『まなつのかわ』(「同」2018年7月号)などの「のらっこの絵本」シリーズ、『みんなで なっとうづくり』(「かがくのとも」2023年11月号)『かばくんとたね』(「こどものとも年少版」2019年8月号)『たぬきのおやき』(以上、福音館書店)『やまばと』(のらっこ社)などがある。

書誌情報


読んであげるなら:5・6才から
自分で読むなら:―
定価:460円(税込)
ページ数:32ページ
サイズ:26×19cm
初版年月日:2025年05月01日
通巻:こどものとも 830号