園ですごす子どもたちにとって、暮らしの中で出会ういきものたちは、大切な友人であり、好奇心を育てる良き先生でもあります。

「かがくのとも」には、そんないきものたちとより深く知り合うことのできる作品がたくさんそろっています。

豊富なラインナップから、子どもたちに特に身近なテーマを選りすぐったセットを刊行いたします。

こどものともひろば 運営係

※こちらのセットは、一般の書店では販売しておりません。園への販売限定企画です。ご理解のほど、よろしくお願いいたします。


「園の庭で出会える 身近ないきもの絵本セット(10冊)」


収録絵本のご紹介

『いつも となりに ねこじゃらし』

『おおいぬのふぐり』

『にわのキアゲハ』

『ハエトリグモ』

『はさみむし』

『バッタ』

『チューリップ きゅうこんとたね』

『テントウムシのいちねん』

『まつぼっくり』

『162ひきのカマキリたち』


『いつも となりに ねこじゃらし』

伊沢尚子 文/五十嵐大介 絵

夏のある日、河原で見つけた一面のねこじゃらし。その後、河原の土が掘り返され、ねこじゃらしの原っぱはなくなってしまいますが……。空き地や道路の隅などにも生えている身近な植物、ねこじゃらし。河原を舞台に、ねこじゃらしの一年間の成長を描きます。


『おおいぬのふぐり』

矢間佳子 作/多田多恵子 監修

ヨーロッパ原産のこの小さな青い花は、道ばたやたんぼの畦、駐車場の片隅でよく見かけます。名前の由来は、3ミリほどの実の形が犬のふぐり(睾丸)に似ているから。春を知らせるこの花は、開花すると1~3日で散りますが、次の花がもう咲いています。作者が観察のために植えた一株からは、70の花、1400もの種ができました。可憐な花の1年を細密画で描きます。


『にわのキアゲハ』

岩淵真理 作

キアゲハが庭で38個の卵を産みました。でも、卵も、産まれた幼虫も、次々に他の虫に食べられて数が減ってゆきます。無事に蝶へと羽化できるものは、いるのでしょうか!?  自然が織りなす生命のドラマを描きました。身近でごく普通に飛んでいるキアゲハは、こうした無数の危険をくぐり抜けてきた奇跡の存在なのです。


『ハエトリグモ』

池田博明 文/秋山あゆ子 絵

ハエトリグモは網を張らずに歩き回って獲物をとるクモ。その名前は知らなくとも、家の中でぴょんぴょん飛び跳ねている姿を見たことがある方も多いと思います。日本には180種類ものハエトリグモがいて家の中だけでなく野外でもいたるところにいます。大きな2つの目が特徴で、その表情やぴょこぴょこ跳ねる姿はとても愛嬌があります。身近にいるにもかかわらず、意外に知られていないハエトリグモの生態を紹介します。


『はさみむし』

石森愛彦 作

はさみむしの特徴となるおしりのはさみは、敵を威嚇するときや、獲物を捕まえるときにその威力を発揮します。はさみむしの母親は、一回の産卵でたくさんの卵を産み、孵化するまでは巣の中でずっと卵の世話をしています。虫たちの世界では卵や子どもの世話をするものはあまりいません。そのユニークな暮らしを描きました。


『バッタ』

 槐真史 文/廣野研一 絵 

国内で多くの種類が棲息しているバッタ。そのなかでトノサマバッタに焦点をあて、生態を紹介します。バッタの特徴は、たくましい後ろ脚です。この後ろ脚を使って大きくジャンプし、翅を拡げ遠くまで飛翔することができます。その飛翔姿はとても優雅で力強いものですが、着地は下手で、ジャンプしたときとは裏腹の愛嬌を見せてくれます。


『チューリップ きゅうこんとたね』

山根悦子 作

チューリップの種を見たことはありますか? チューリップは球根だけでなく種もつくります。球根は栄養たっぷりで、秋に植えると春には花が咲きます。そしてどんな色や形の花が咲くのか植える前からわかります。では種はどうでしょう。ちゃんと花が咲くのでしょうか。チューリップの育つ様子を、球根と種それぞれから見つめます。


『テントウムシのいちねん』

澤口たまみ 文/MAYA MAXX 絵

赤い背中に7つの黒い星があるナナホシテントウ、赤い背中に28個の星のニジュウヤホシテントウ、黒い背中に迷路のような赤い模様のカメノコテントウ、黄色い背中のキイロテントウ、個体によって星の色や数がちがうナミテントウ。ちがうのは、背中の模様だけではありません。5種のテントウムシの特徴と暮らしを描きます。


『まつぼっくり』

菅原久夫 ぶん/大島加奈子 え

子どもたちが不思議な造形に魅せられ、思わずひろい集めるまつぼっくり。でも、まつぼっくりがどんなふうにできて、どんな役割を持っているのかについては意外に知らない方も多いのでは? 松の枝先に小さなまつぼっくりができてから2年後、大きく育ったまつぼっくりがその役割を果たすまでの様子を丁寧に描いた、受け継がれる命の物語。


『162ひきのカマキリたち』

得田之久 作

冬、枯れ草だけになった野原でススキやセイタカアワダチソウの茎に小さなヘチマのような形をしたものがついているのを見たことはありませんか? カマキリが産みつけた卵のうです。春、このひとつの卵のうから100?200匹のカマキリが誕生します。こんなにたくさんのカマキリも小さいうちは、いろんな生き物にたべられ、あっというまに数が減り、夏には数匹に…。草原の生存競争のドラマを感動的に描きます。


 

書誌情報(セット)


読んであげるなら:4歳から
自分で読むなら:小学低学年から
定価:10冊セット定価13,200円(本体12,000円)
ページ数:各24~28ページ
表紙サイズ:25×23 cm
初版年月日:2025年4月26日
シリーズ:かがくのとも
※こちらのセットは、一般の書店では販売しておりません。園への販売限定企画です。
 ご理解のほど、よろしくお願いいたします。