作者


かんかおる 作

内容紹介


ノムとノマは、日本のどこかの里山に暮らす小さなひとたちです。夏のはじめ、ふたりは湖の島へナワシロイチゴつみに行くことにしました。手作りの笹舟カヌーに乗り島を目指します。小さなふたりにとって雑草は木のように大きく、鳥は自分たちより大きな存在。小さな小さな世界で繰り広げられる自給自足生活を描きます。

担当編集者 より


 作者のとうごうさんによると、ノムとノマは日本のどこかの里山で暮らす、身長7㎝ほどのこびとで、ふたりの名前は西洋の伝承に登場するこびと・ノーム(gnome)に由来しているそうです。
 絵本作りを始めたころ、とうごうさんと神奈川県のとある里山へ取材に出かけました。クマザサの葉で笹舟を作って川に流してみたり、とうごうさんお手製のノムノマ人形をあちこちに置いて彼らの生活を想像してみたりするうちに、本当にふたりに会えるかもしれないという気がしてきました。
 ほかにも、とうごうさんはコナラの樹洞にミニチュアの家を作ってみたり、ミニチュア土器でナワシロイチゴジャムを作ってみたりと、現実の世界でも「実際にできる」ということを大切にしながら、お話の世界を構築されました。絵本を楽しんだあとは、ぜひノムとノマのまねをして遊んでみてください。

作者情報


とうごうなりさ


1987年生まれ。東京農工大学地域生態システム学科を卒業後、イギリスのケンブリッジ・スクール・オブ・アートで絵本や児童書の挿絵を学ぶ。2019年ボローニャ国際絵本原画展入選。絵本に『あかちゃんの おさんぽえほん みぢかないきもの全3冊』『じょやのかね』『さくらがさくと』『ハクセキレイの よる』(「ちいさなかがくのとも」2022年2月号/すべて福音館書店)、『はばたけ!バンのおにいちゃん』(出版ワークス)など。

書誌情報


読んであげるなら:4才から
自分で読むなら:―
定価:460円(税込)
ページ数:28ページ
サイズ:26×19cm
初版年月日:2025年07月01日
通巻:こどものとも年中向き 472号