作者
名久井直子 文/井上佐由紀 写真
内容紹介
オレンジを真ん中で切ると、右も左もおなじ模様!
型で抜くと、おなじ形のクッキーが何枚もできます。
おなじ一個の卵を使うのでも、ゆで卵、目玉焼き、卵焼き、スクランブルエッグと異なる料理に変化します。
おなじ長さの2本のロープは、置き方によって長さが違って見えてきて……。
何が「おなじ」で、何が「ちがう」のか、考えながら楽しむ写真絵本です。


編集担当者 より
『おなじ!』を手がけたのは、写真絵本『100』(幼児絵本ふしぎなたねシリーズ)や『ない!』(「ちいさなかがくのとも」2019年9月号)で、数学的な概念を美しく表現してみせた名久井直子さんと井上佐由紀さんのコンビです。
『100』では「1(ひとつ)と100(たくさん)」、『ない!』では「0(ゼロ)」という概念を視覚的・直感的に伝えてくれたお二人。今作『おなじ!』では「=(イコール)」をテーマに掲げた写真絵本に挑戦しました。
型を使えば、おなじ形のクッキーをつぎつぎに抜いていくことができます。色や形や大きさがちがっても、呼ばれ方はどれもおなじ「トマト」。おなじ量のジュースでも、注いだコップの形状によってその見え方が変わり、おなじ1個の卵でも、調理次第で、ゆで卵、目玉焼き、卵焼き、スクランブルエッグとさまざまな姿に変化します。
ページをめくるごとに、何が「おなじ」で、何が「ちがう」のだろう……と、子どもたちと一緒に考えを巡らせながらお楽しみください。
作者情報
名久井直子(なくいなおこ)
1976年、岩手県生まれ。武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン学科卒業。広告代理店勤務を経て、2005年に独立。ブックデザイナーとして谷川俊太郎詩集『あたしとあなた』(ナナロク社)などを手がける。第45回講談社出版文化賞ブックデザイン賞受賞。絵本に『100』『ない!』(ともに写真・井上佐由紀、福音館書店)がある。
井上佐由紀(いのうえさゆき)
1974年、福岡県生まれ。九州産業大学芸術学部写真学科卒業。撮影スタジオ、カメラマンアシスタントを経て独立。主な個展「はじまりと終わりに見る色を、私は知らない」東條會舘写真研究所(2025年)、「私は初めてみた光を覚えていない」nap gallery(2018年)。主な企画展「正倉院 THE SHOW」上野の森美術館(2025年)。
書誌情報
| 読んであげるなら | :3才から |
| 自分で読むなら | :― |
| 定価 | :460円(税込) |
| ページ数 | :24ページ |
| サイズ | :20×23cm |
| 初版年月日 | :2026年1月01日 |
| 通巻 | :ちいさなかがくのとも 286号 |