作者
斉藤俊行 作
内容紹介
今日は車を洗うよ。
近くで見ると、タイヤはぼくの腰くらいまであるし、ヘッドライトは大きな目玉みたいだ。
泡で汚れを落として、水で流したら……やった、車がぴかぴかになったよ。さあ、みんなでおでかけしよう!
ふだんは目に留めることの少ない車のパーツも、洗車のときは近くでじっくり眺めることができます。
細部にひそむ、車の新たな魅力に気づける絵本です。

編集担当者 より
いつの時代も子どもたちの心をとらえて放さない「車」。この絵本では、そんな車を「洗う」ことを通して、車のつくりを細部に至るまでじっくりと眺めていきます。
近くで見るとまず驚くのは車の大きさです。タイヤは幼児の腰よりもはるかに高く、顔の大きさほどもあるヘッドライトはまるで大きな生き物の目玉のよう。さらにスポンジに泡をつけて車をこするうちに、ミラーやワイパー、ナンバープレートなど、車がいろいろなパーツで構成された「メカ」であることに気がつきます。
手がけるのは斉藤俊行さん。『クリスマスの ふしぎな はこ』(福音館書店)をはじめ、たくさんの絵本の絵を描いてきた斉藤さんですが、文章と絵をともに手掛けるのは初めてです。そんなに今作に登場する車は、斉藤さんの愛車がモデル。その愛車を編集者とともに洗いながら、車の大きさから細部のつくりにまで一緒に「驚いた」成果が、この絵本には詰まっています。
迫力あるパーツの一つ一つ、そして見る見るうちに車がきれいになっていく心地よさを、どうぞお楽しみください。ページを手繰るうちに、走っている車を眺めるのとはひとあじ違った魅力を発見してもらえるはずです。
作者情報
斉藤俊行(さいとうとしゆき)
福島県に生まれる。武蔵野美術大学卒業。イラストレーター、デザイナーとして活躍中。絵本に『おじょらぽん』(「こどものとも0.1.2.」)『ゆきふり』(「かがくのとも」)『富士山のまりも』(「たくさんのふしぎ」)『こうえんびより』(「こどものとも年少版」)『クリスマスの ふしぎな はこ』『こおり』『かしこい単細胞 粘菌』(以上、福音館書店)などがある。「ちいさなかがくのとも」に『おでこに ピツッ』『かぜ フーホッホ』『かんらんしゃに のったよ』がある。千葉県在住。文と絵をともに手掛けた絵本は今作がはじめて。
書誌情報
| 読んであげるなら | :3才から |
| 自分で読むなら | :― |
| 定価 | :460円(税込) |
| ページ数 | :24ページ |
| サイズ | :20×23cm |
| 初版年月日 | :2026年2月01日 |
| 通巻 | :ちいさなかがくのとも 287号 |