
いつも絵本を子どもたちに届けてくださり、ありがとうございます。
今回は、千葉県市川市にある「愛泉保育園」さんより、絵本から生まれた園内活動の事例を共有いただきました。
今回の絵本 ― 『いちごになりました』

鬼頭 祈 さく
いちごの花が咲きました。蜜を吸ったちょうちょはいちごちょうちょに、それを食べたさかなはいちござかなになり…。なんでもいちごになっていく、のんびりおかしな絵本です。
絵本からスケールの大きな創作活動に!
今回は3~5歳「異年齢児混合保育」での活動事例です。
年長児の子どもたちを中心に創作活動が始まりました!
<月刊絵本の活用>
子どもたち1人1人の絵本として、
福音館書店の月刊絵本をすべてのクラスで採用しています。
0.1歳児:こどものとも0.1.2.
2才児:えほんのいりぐち
3才児:こどものとも年少版
4才児:こどものとも年中向き
5才児:こどものとも
普段、クラスの中でほぼ毎日「月刊絵本」を読み聞かせしています。
基本的には室内遊びの時間の中で、読んで欲しいと言われたときに。年少組は室内遊びから戸外遊びに行く前に読み聞かせをしています。
<ご家庭への働きかけ>
子どもたちそれぞれが「自分の月刊絵本」を保育園で楽しんだ後、家に持ち帰って読んでもらえるようにしています。
具体的には、絵本だよりで絵本を紹介したり、毎月の月刊絵本を玄関ホールに飾って、他の年齢の絵本も見られるようにしています。
今回の「いちごになりました」から広がった遊びの様子など、絵本を通しての子どもたちの様子を、保護者さんにおたより等でお知らせしています。
~『いちごになりました』からの発展~
3~5才の異年齢児混合保育での活用事例です。

こどのとも年中向き『いちごになりました』。
子どもたちは絵本に出てくる「いちご」「くじら」「かいじゅう」などの変化を楽しみながら絵本を味わい、毎回の読み聞かせを楽しみにしていました。
その中で、年長児の子どもたちを中心に「積み木でクジラを作りたい!」と話が盛り上がり、遊びが広がっていきました。

「このくらいの大きさにしよう」と作り始めているところ。

最終的には、大きなクジラができました!
くじらのまわりには、絵本に登場する子どもや生きものたちを描いて切って並べています。

さらに、ちぎり絵で巨大な「かいじゅう」も作りました。
このように、1冊の絵本から、子どもたちの創作がどんどん発展していきました。
同じ絵本を何回も読むことで、大人も子どもも発見があるなど、毎月の月刊絵本を読む楽しさを感じています。
運営係より
こどものともひろばでは、
より多くの子どもたちが絵本を通して素敵な体験ができるように、これからも「絵本から生まれた園内活動」を紹介させていただきたいと考えております。
もし、ご紹介いただける事例がございましたら、全国の「こどものとも社」へお声がけいただけますと幸いです。
※ご共有いただいたすべての事例をご紹介できるわけではありません。申し訳ありませんがその点についてはあらかじめご了承ください。