月刊絵本「こどものとも」は2026年に創刊70周年を迎えます。
それを記念して、こどものとも「年中向き」の初期50作品を、当時のままの形で限定復刻しました。
こどものとも「年中向き」の黎明期作品が勢ぞろい。物語絵本の歴史を作った作家たちのユニークで大変貴重な作品群50冊を復刊し、豪華クロス貼り特製ケースに詰め込みお届けいたします。
特別付録として、小冊子『こどものとも「年中向き」の歩み』付き。子どもの本に関わる全ての方におすすめしたい限定セットです。
こどものともひろば 運営係



今回の投稿では、実際に こどものとも復刻版《「年中向き」初期50作品》 をご購入いただいた先生方から、伺った園での活用例をご紹介したいと思います。
普段は月刊絵本を子どもたちに読んでいただいている園の先生から、「こどものとも復刻版《「年中向き」初期50作品》をこんな風に子どもたちと楽しんでいます」と教えていただいたお話をご紹介いたします。子どもたちの様子が目に浮かぶようなとても素敵なお話でしたので、ぜひ過去2回(8/5、9/2)の投稿記事と併せて読んでいただけたら光栄です。
子どもたちとの楽しみ方のポイントは
「先生の大切な宝物(絵本)を読んでもらえる喜び、特別感を子どもたちに感じてもらうこと」
だそうです。
以下に、先生から伺った使い方の流れをお知らせします。
①復刻版は、扉のついた本棚に大切にしまっておきます。
②普段読んでいる月刊絵本に加え、週に1回だけ、特別な絵本を読んでもらえるという期待感を演出することがポイントです。
③「今日は先生の大切な絵本を読んであげるね」などと声を掛けながら、本棚から大切な宝物を扱うように丁寧に復刻版を取り出します。

④(敢えて重たそうに運びながら)子どもたちの目線に合わせて、膝の上に置きます。
⑤集まってきた子どもたちの反応を傍目で見つつ、丁寧にゆっくりと蓋を開けます。
⑥「今日はどの絵本を読もうかな?」「これがいいかな?」「先生はこの絵本も好きだな~」など会話をしながら絵本を選びます。箱の中のたくさんの絵本の表紙を子どもたちに見せながら選ぶものがとても楽しいそうです。

⑦お話を読み終えたら「はい、おしまい」「また来週読んであげるね」と言って、また丁寧にセットケースに戻します。
⑧扉付きの本棚の子どもたちが手が届かない場所に大切にしまいます。先生が大切にしているという宝箱とイメージを子どもたちに印象付けます。
こんな風に毎週1冊を読むと、50冊でちょうど1年間を子どもたちとの時間を楽しめるとお考えいただいたそうです。
先生が大切にしている宝物の絵本(特別な絵本)を週1回読んでもらえる嬉しさに、目を輝かせて絵本の世界を楽しむ子どもたちの姿が目に浮かびます。年中(4歳)の子どもだけでなく、3歳、5歳の子どもたちもお話を楽しんで聞いてくれるそうです。
また、先生によると、大切に大切に絵本を扱っている様子を子どもたちに見せることで、絵本(やモノ)を大切にする気持ちが伝わっていると感じるそうです。
人の大切なものは丁寧に扱わなければならないという気持ちが子どもたちの中に芽生え始めているそうです。
絵本の歴史を作ってきた絵本作家たちが試行錯誤の上、年中の子どもたちに向けて紡ぎだした楽しい絵本たちを、ぜひいまの時代の子どもたちに読んであげてください。
書誌情報(セット)
| 読んであげるなら | :3~4歳から |
| 自分で読むなら | :小学低学年から |
| 定価 | :50冊セット定価41,800円(本体38,000円) |
| ページ数 | :各28~32ページ |
| 表紙サイズ | :各26×19cm |
| 初版年月日 | :2025年8月26日 |
| シリーズ | :― |