作者


小風さち 文/部知暁

内容紹介


「わたしはゴリラ。きみはにんげんだね?」

ゴリラが静かに語り始める。

ゴリラと人間は、似ているのか、似ていないのか、目、鼻、手、足と身体の一部を比べたり、ゴリラの個性に触れたり、家族に思いを馳せたりしながら、ゴリラの世界を知っていく一冊。

36年もの間、世界中のゴリラに会い、1000頭以上描き続けている阿部知暁さんの集大成といえる絵本です。

担当編集者 より


阿部知暁さんは、ゴリラ一筋36年のゴリラ画家。

日本や海外の動物園はもちろん、アフリカ各地のジャングルや森にまで足を運んで、ゴリラを描き続けています。

今まで描いてきたゴリラはなんと1000頭以上。むやみに戦わない、子育ても上手い、泰然自若たるゴリラに、学ぶところも多いと阿部さんはいいます。

編集担当は、20年以上前に、阿部さんの展覧会を訪れ、100号(1620×1303㎜)のゴリラの油絵に衝撃を受けました。

「ゴリラに会った!」としか思えないそのゴリラの存在に魅了され、この迫力をそのまま子どもたちに届けたい!と思ったのが、この絵本までの試行錯誤の始まりでした。

途中、同じく阿部さんのゴリラに惚れ込んだ小風さちさんにも加わっていただき、素晴らしいゴリラの語りの世界が生まれました。

写真でもない、デフォルメされたキャラクターでもない。

阿部知暁さんの渾身のゴリラをお楽しみください。

作者情報


小風さち(こかぜさち)


東京都生まれ。絵本に「わにわに」シリーズ、『とべ! ちいさいプロペラき』『あむ』『ぶーぶーぶー』『よ・だ・れ』、童話に『こぶたのピクルス』『ピクルスとふたごのいもうと』(以上、福音館書店)など。翻訳絵本に『みっつのねがいごと』(岩波書店)など、長編童話に『ゆびぬき小路の秘密』(福音館書店)がある。東京都在住。

阿部知暁(あべちさと)


高知県生まれ。大阪芸術大学卒業。ゴリラに会うため、日本や世界の動物園、アフリカのジャングルをはじめ世界各国に旅をしながら、ゴリラの絵を描いている。絵本に『ぼく ごりら』『とうさん ごりら』『ぼくらはごりら』『くんくんくん おいしそう』『ゴリラが胸をたたくわけ』『木のぼりゴリラ』(以上、福音館書店)、著書に『ゴリラを描きたくて-世界のゴリラを訪ねて』(ポプラ社)がある。埼玉県在住。

書誌情報


読んであげるなら:5・6才から
自分で読むなら:―
定価:440円(税込)
ページ数:32ページ
サイズ:26×19cm
初版年月日:2021年11月01日
通巻:こどものとも 788号