作者


松岡達英

内容紹介


たんぽぽの後ろから何かがこちらを見ています。

「みてるの だーれ」と呼びかけると、ぴょーんとウサギが飛び出してきました。

ほかにも「みてるの だーれ」の呼びかけに応えて、カニやリス、カエルなど、物かげに隠れていた生き物たちが次々と姿を見せてくれます。

生き物との出会いを通じて、赤ちゃんが喜びを感じる絵本。

編集担当者 より


この絵本の最初のラフが松岡さんから送られてきたのは、2015年のことでした。添えられたお手紙には、人間も動物の子も、早い段階から“見られている”ことを意識していて、それは本能的に敵か友だちが見定めているのだというようなことが書かれていました。

それから5年の間、赤ちゃんが何かに見られていると感じ、その何かと目を合わせた時に喜びを味わえるような絵本を作りたいという思いで、何度もラフのやりとりを重ねて、この絵本ができました。

自分の好きな人と視線を交わすことは、赤ちゃんにとってそれだけでとても嬉しいことです。

この絵本を読んで、生き物たちと目を合わせた赤ちゃんが喜びを感じ、そして、絵本を読んでくれる人とも目を合わせて、笑って、その喜びを分かちあってくれたら、とても嬉しいです。

作者情報


松岡達英(まつおかたつひで)


新潟県長岡市生まれ。日本国内はもとより、東南アジア、中南米などでの取材経験を活かし、多くの自然科学絵本を執筆。『ジャングル』(岩崎書店)で児童福祉文化賞と日本科学読物賞を受賞、『震度7-新潟県中越地震を忘れない』で産経児童出版文化賞を受賞。絵本に『ぴょーん』(以上、ポプラ社)『くさはら どん』『いけの おと』『かぶとむしは どこ?』『よるになると』「あまがえるりょこうしゃ」シリーズなど多数。最新刊に『ちょうが すきなもの しってる?』(「ちいさなかがくのとも」2020年4月号/以上、福音館書店)がある。

書誌情報


読んであげるなら:0才から
自分で読むなら:―
定価:440円(税込)
ページ数:22ページ
サイズ:20×19cm
初版年月日:2020年07月01日
通巻:こどものとも0.1.2. 304号