作者
田村ゆう子 作
内容紹介
あおむしくんが、ごはんをさがしてお庭を歩くよ。
もきゅもきゅもきゅ。
ありさんや小鳥さんがきたら、隠れるよ。
あれ、ねこさんもやってきた! あおむしくん、いそいで逃げるよ。
さて、あおむしくん、無事にごはんにありつけるかな?
あおむしくんが青々としげった葉っぱのごはんをさがしに行く様子を、色鮮やかな貼り絵で楽しく描きます。
編集担当者 より
編集担当は昨年、知人から5匹のナミアゲハの幼虫を譲り受け、初めてあおむしを飼育しました。
あおむしたちの食べっぷりには、とても驚きました。朝、山椒の葉を飼育ケースにたっぷり入れても、夕方にはほとんど食べ尽くされます。歩くスピードの速さにも驚きました。掃除のとき、ケースから出してちょっと目をはなすと、あっという間にどこかに行ってしまいます。頭を触ると、本当に「にょきっ」と角を出して、威嚇するのにも感心しました。小さな体の中に、生きようとするエネルギーがいっぱい詰まっていて、感動的でした。それはどこか人間の赤ちゃんの姿にも重なりました。
田村ゆう子さんは、小さな布を何枚も貼り合わせて、愛情を込めて、あおむしくんの世界を描きました。どうぞ、あおむしくんが懸命に生きる姿を、赤ちゃんとお楽しみください。
作者情報
田村ゆう子(たむらゆうこ)
1981年、東京生まれ。桑沢デザイン研究所卒。2004年頃より、布を使った作品の制作を始める。2006年にTIS公募金賞、ザ・チョイス年度賞を受賞。2008年には、20人の画家による絵本『ちいさな魔女からの手紙』(角野栄子・文/ポプラ社)に参加。「こどものとも0.1.2.」は、『けろけろ ぴょん』(2010年6月号)『まんまる まんまる』(2012年9月号)『やもりのモリー』(2014年9月号)『ピッピちゃん』(2017年7月号)『パクパクごっくん』(2020年6月号/以上、福音館書店)に続き6作目。
書誌情報
読んであげるなら | :0才から |
自分で読むなら | :― |
定価 | :440円(税込) |
ページ数 | :22ページ |
サイズ | :20×19cm |
初版年月日 | :2023年06月01日 |
通巻 | :こどものとも0.1.2. 339号 |