作者
内容紹介
紙を1枚持ってきて、揺らしてみるとどんな音?
もっと速く揺らすと、どう?
今度は折り紙、新聞紙、ティッシュペーパー、いろんな紙を破ってみたら、どんな音が聞こえてくるかな?
紙から生まれる多彩な音に耳をすます絵本です。
読み終わったら、ぜひとも子どもたちと一緒に紙と遊んでみてください。
今まで聞き逃していた紙の音に、きっと夢中になるはずですよ。
編集担当者 より
作者の谷内つねおさんは紙を使った作品を多数制作してきた「紙の彫刻家」です。これまでにも紙をテーマにした絵本作品(『しろいかみの サーカス』、『このかみなあに? トイレットペーパーのはなし』(いずれも福音館書店)など)を生み出してきました。
今回は紙から生まれる音がテーマ。谷内さんのアトリエでの打ち合わせに際しては、紙をどっさりと用意して、それを振ったり、丸めたり、破ったり、ばらまいたり……。片づけはちょっと大変でしたが、音楽を思いっきり演奏したときのような充足感がありました。撮影の際には、谷内さんから適確な指示が次々に飛び、その姿はオーケストラの指揮者さながら。
谷内さんの指揮のもと、撮影を担当したのは気鋭の写真家、黑田菜月さんです。モデルになってくれたA子ちゃんに優しく声をかけながら、「ここぞ!」という瞬間を逃すことなくシャッターを切っていく姿は、言うなればコンサートマスター。
谷内さんと黑田さんの素晴らしいチームワークによってできた絵本、ぜひともお楽しみください。さあ、紙のオーケストラの開演時間です。
作者情報
谷内つねお(たにうちつねお)
1953年、和歌山県生まれ。日本大学藝術学部卒業。1978年に渡米、グラフィックデザイナーとして活躍。現在は紙を素材とした彫刻を数多く制作している。絵本に『しろいかみの サーカス』『このかみなあに? トイレットペーパーのはなし』(第26回日本絵本賞受賞/いずれも、福音館書店)などがある。
黑田菜月(くろだなつき)
1988年、神奈川県生まれ。中央大学総合政策学部卒業。2013年に第八回写真「1_WALL」にてグランプリを受賞。日常の風景、瞬間をモチーフにとった写真や映像作品を制作し、個展を多数開催。加えて動物園での写真展や映画のフォトブック撮影などさまざまなフィールドで活躍している。2022年度より「母の友」(福音館書店)にて巻末連載を担当。
書誌情報
読んであげるなら | :3才から |
自分で読むなら | :― |
定価 | :440円(税込) |
ページ数 | :24ページ |
サイズ | :2×2cm |
初版年月日 | :2022年10月01日 |
通巻 | :ちいさなかがくのとも 247号 |