作者


花山かずみ 作

内容紹介


「しゃく」

ひとりの男の子がスコップでちいさな穴を掘りました。

「なにしてるの?」「あな ほってるの」

友だちが加わって、いっしょに「しゃっく しゃく しゃっく しゃく」

友だちがどんどん加わって、穴はどんどんどんどんおおきくなって、こーんなにおおきな穴になりました! そこにおみずをいれたなら……。

爽快なラストが楽しい絵本です。

担当編集者 より


花山かずみさんの「年少版」での前作『せっせ せっせ』は、ひとりの女の子が作りはじめた「おやま」がどんどん大きくなるお話でした。

今作でも、男の子が掘りはじめた穴がどんどん広がっていきます。ひとりの「夢中」がまわりのなかまに伝わって、大きな流れを生み出す爽快なお話です。

花山さんは、『せっせ せっせ』で大きな山を作った土は、どこかを掘って持ってきたにちがいない。そこには大きな穴が開いているはず……と楽しい想像を広げて、今作を作ってくださいました。

園庭いっぱいの子どもたちを生き生きと描いた画面は、こまかいところまで発見の楽しみに満ちています。

そして最後の大きなプール! 
子どもたちと声を合わせて、「バッシャーン!」してほしいと思います。

*絵本に登場する子どもたちを紹介した「しゃっくしゃく新聞」を、作者HP(http://hana-kazu.com/)に掲載予定です(6月中見込み)。

作者情報


花山かずみ(はなやまかずみ)


千葉県生まれ。女子美術大学卒業。建築設計事務所やデザイン事務所などに勤務後、絵本を描きはじめる。絵本に『せっせ せっせ』(「こどものとも年少版」2020年8月号)『ママのバッグ』(「同」2016年9月号)『くもくもじまの カミナリいっか』(「こどものとも」2023年4月号)『ねこまたえん』(「同」2022年7月号)『まくらのマクちゃん』(徳間書店)『ひみつのかんかん』(偕成社)『ゆりちゃんのおひなさま』(PHP研究所)『スタコラサッサ』(こぐま社)など。千葉県在住。

書誌情報


読んであげるなら:2才から
自分で読むなら:―
定価:440円(税込)
ページ数:24ページ
サイズ:21×20cm
初版年月日:2023年08月01日
通巻:こどものとも年少版 557号