作者


野坂勇作 文・絵

内容紹介


「○○津」「○○浦」と、津や浦の字がつく駅の名前が多いのはなぜ? 

疑問に思った作者が、地図の上でその駅を線でつなぐと……日本列島の形になる! 

さんずいの字が名前につく駅について、本で調べ現地の人の話を聞き、鉄道がどんなところにしかれているのか、探っています。

この山がちで平地が狭い日本に鉄道を通した、昔の人の苦労に思いをはせます。

担当編集者 より


みなさんの住むあたりに、「津」や「浦」など、さんずいの字が名前につく駅はありますか? その駅のまわりには、海や川などがあるでしょうか。
作者の野坂勇作さんは、取材の際にもできるだけ飛行機を使わず、時間がかかっても列車で行くほどの鉄道好き。肥薩おれんじ鉄道や小海線、今は廃線となっている三江線など、様々な路線に、注目する駅がたくさんあります。
野坂さんは「たくさんのふしぎ」の前作『分水嶺さがし』に引き続き、気になった土地を実際に歩き、本でも調べるという手法を用いて、日本の駅名にさんずいの字が多い謎を探ります。そうして、その土地の名前に秘められたドラマを掘り起こしていくのです。
子どもたちの自由研究などにも、ぜひご活用ください。

作者情報


野坂勇作(のさかゆうさく)


1953年、島根県松江市生まれ。広島で育つ。多摩美術大学工業デザイン科中退。その後、佐渡島で農業に従事するかたわら、ミニ・コミ誌「まいぺーす」を編集。絵本『ちいさいおうち』(岩波書店)に再会することで、絵本を描きはじめる。主な作品に『にゅうどうぐも』、『しもばしら』、『あしたのてんきは はれ? くもり? あめ?』、『どろだんご』、『うきくさ』(「かがくのとも」2020年10月号)、『もやし』(同2018年5月号)、『オレンジいろのディーゼルカー』(「こどものとも年少版」2010年6月号)、『みずうみおばけ』(同2022年9月号・以上福音館書店)、『うたえ ブルートレイン』(金の星社)など。鳥取県在住。

書誌情報


読んであげるなら:―
自分で読むなら:小学中学年から
定価:770円(税込)
ページ数:32ページ
サイズ:25×20cm
初版年月日:2023年3月01日
通巻:たくさんのふしぎ 456号